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ウィエファの子たちはまだ来ていないのかときょろきょろと探してみると、皆3スターのところに居た。俯き、どこか自信なさそうにする姿を見ると自分事のように悔しい気持ちになる。ユジンの顔なんて土気色で、さらに体調が悪化しているようで心配になった。
声をかけたかったけれど場所も遠いし、マスターの皆さんがやってかて結果が発表されることになり、傍に行くことは出来なかった。
結果から言うと、私たちGグループの負けで、ポイントパートはKグループが行うことになった。
正直、喉から手が出るほど欲しいベネフィットだから、悔しさしか無いけれど、少ない見せ場の中で自分が抜かれるためにより一層練習に励むしかない。隣にいる佳汰に目配せすると、彼も同じことを考えているのか、頷いて力の籠った眼差しを返してくれた。
明日から練習期間がもう少しだけ続いて、シグナルソングの撮影に入る。もっともっと練習して、さらに磨きをかけないと。
今日の予定が終えて部屋に戻る。体は疲れているけれど、肩の星を見ると疲れも吹っ飛びそうだ。
ユジン、大丈夫だったかな。なんて考えているとコンコン、と扉の叩く音がする。返事をしてドアを開けると、瞳が濡れているユジンがそこに居た。
扉を閉めて、ユジンの手を引く。部屋の中に招き入れて、ぽんぽんと私の隣を叩くと、彼は無言で腰掛けた。
『Aヌナ、おめでとうございます。…おれ、はだめでした』
どうしても声が出なかった。1回間違ってしまってすぐに自信をなくしてしまった。マスターの視線が痛いくらいで、どんどん不安になってしまった。
ぽつり、ぽつりと紡ぎ出される言葉と同様に、両の眼からも雫が零れ落ちる。落ち着かせるように背中を優しく叩くと、大きな瞳からとめどなく涙が溢れ出てきた。
これが正解なのかは分からないけれど、マシューもツーハオも十分だと話していたことを思い出し、ユジンの正面に回って優しく抱きしめる。
ユジンの体は温かいを通り越して熱いくらいで、必死に踊っていたことも、熱と戦っていたことも容易に想像できた。
『…ヌナ、Aヌナ』
ユジンの顔を覗くと赤い瞳からはまだ涙が緩やかに零れていて、鼻は赤らんでいた。まだ何も言わないユジンの顔を見つめると、だらりと垂れていた腕が私の腰に回され、きゅっと力を入れられる。
『まだ、ぎゅっとさせててください』
まるで子供のような可愛らしい我儘を断る理由もなく、先程よりも強くユジンのことを抱きしめた。
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RUNA(プロフ) - いえいえ教えてくれてありがとうございます! (2023年4月4日 15時) (
レス) id: 391b329446 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - RUNAさん» コメントありがとうございます。こちらの作品ではチャギはパクハのことになっております。分かりづらかったりミスしていましたら申し訳ございません。 (2023年4月3日 21時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
RUNA(プロフ) - チャギってパクハでしたっけ? (2023年4月3日 13時) (レス) @page34 id: 391b329446 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - 鈴木さん» コメントありがとうございます〜！そう言っていただけると嬉しいです(；；)これからもゆっくりと書いて行きますのでのんびりとお待ちいただけますと幸いです！ (2023年3月30日 6時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
鈴木(プロフ) - クムとパクハが大好きすぎて頭抱えてます大好きです(;_;) チャギ呼びもクムの騒がしい感じも最高ですこれからも応援してます！！！ (2023年3月27日 22時) (レス) id: 3e062d6061 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りあ | 作成日時：2023年3月17日 22時
