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カットがかかった瞬間、ツーハオは私の元に飛び込んでくる。と言っても私の方が身長低いから飛びつかれる、って感じだけれど。どうだった？と聞いてくるツーハオは大型犬そのものだ。先程抱いた感想をそのまま伝えると、彼は喜びをさらに露わにしてぎゅっと抱きついてきた。前々から感じている力の入れすぎを指摘する時が来たのかもしれない。
『ツーハオ、力強すぎ、潰れちゃう』
『えー、だってAといっぱい近づきたいもん、だめ？』
『それと力の強さは別でしょ』
少し拗ねたように口を尖らせて、少しだけ抱きしめる力が弱くなった。本っ当に少しだけだけれど。
全力で踊りきった直後だから、ツーハオは少し汗をかいているけれど、そんなことが気にならないくらい、ツーハオのダンスを間近で見ることが出来てテンションが上がっていた。
『俺、Aと一緒のステージに上がれること、本っ当に楽しみにしてたのに、出来なくて残念だったから、どうしても見て欲しかったんだ』
俺のわがままで貴重な時間貰っちゃってごめんね、と眉を下げるツーハオに、言ってくれてたなら自分から見に来てたよ、と返すとより一層笑みを浮かべるので、私も釣られて笑顔になる。ツーハオの笑顔って、人を幸せにするからなのか、見てて嬉しさが伝わるからなのか、こちらまで笑顔になってしまう。
『私も、ツーハオと一緒のステージに立ちたかった。絶対、一緒にやろうね』
ツーハオの大きい背中に回した手でぽんぽんと叩くと、同意かのようにツーハオは先程以上に力を込めてぐっと抱きしめてくれた。やっぱり、痛すぎるけど。
多分、何度言っても変わらない気がしたから、仕方なく受け入れることにした。
スタッフさん達の片付けも始まり、ツーハオも着替えなければならなくなる。制服似合ってるね、と声をかけると、こういう服を着るのは初めてだからと、照れたようにしていた。夢を昔から追いかけている子が多いだけあって、学校に行っていない人もいるからか、ここに来て制服を初めて着た、という話をたまに聞く。
『俺、Aの制服姿見れるの楽しみ。…ちょっとの間会えなくなるかもしれないの、寂しいな』
『ツーハオが帰らないなら一緒にどこか出かけようよ』
ある程度の撮影を終え、1度休暇期間に入る。帰省する人も多いみたいだけど、私はそのまま宿舎を使わさせていただく予定だ。私がそう話すと、彼はまたいつもの笑顔でもちろんだと返事をしてくれた。
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RUNA(プロフ) - いえいえ教えてくれてありがとうございます! (2023年4月4日 15時) (
レス) id: 391b329446 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - RUNAさん» コメントありがとうございます。こちらの作品ではチャギはパクハのことになっております。分かりづらかったりミスしていましたら申し訳ございません。 (2023年4月3日 21時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
RUNA(プロフ) - チャギってパクハでしたっけ? (2023年4月3日 13時) (レス) @page34 id: 391b329446 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - 鈴木さん» コメントありがとうございます〜！そう言っていただけると嬉しいです(；；)これからもゆっくりと書いて行きますのでのんびりとお待ちいただけますと幸いです！ (2023年3月30日 6時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
鈴木(プロフ) - クムとパクハが大好きすぎて頭抱えてます大好きです(;_;) チャギ呼びもクムの騒がしい感じも最高ですこれからも応援してます！！！ (2023年3月27日 22時) (レス) id: 3e062d6061 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りあ | 作成日時：2023年3月17日 22時
