旦那になってしまった俺。

ファンのみんなにご報告。3 ページ32

ファンの子達の反応は本当に様々だった。

「もう40歳超えてるもんね！私は全然応援できる！」
「おめでとう北山くんうれしい！」
「すっごい…何年隠したんだろう…」

などと肯定的な意見もあれば

「一般女性は死んだ」
「ちょっと受け止めきれない無理」
「何故今結婚する意味があるの(；＿；)」

など、やっぱり否定的な意見もある。


ざっと見た感じ否定的な意見の方が6割。いや、7割。


やっぱ厳しいなぁ、と思いながらも、コンサートでどこまでどうやって話したらいいか、自分の中で明確になっていく感じがあり、ブログにはこう書いた。



今日は驚かしちゃってごめんね。

みんなと会える場所でちゃんと自分の口からみんなに直接ご報告させてもらいます。
これは俺からの約束。

あ、あと、ここだけの話「一般女性」は
別名「幼馴染」ともいうw



ただでさえ予告されてなかった直筆の手紙をくらい

その手紙の内容は自担の結婚

さらに、心臓えぐられる「大切なお知らせ」をくらい

疲れ切ってるであろうファンの子達のためにあえていつもとほぼ変わらないテンションで。


このブログを更新して以降はエゴサをやめて黙々とコンサートに備えた。



そして7月頭。コンサート初日。

話し合った結果、MCの最後の最後で俺は完全1人でステージに立ち、みんなに報告、という形をとることになった。

コンサートの初日は緊張よりやったるぞ〜っという気合の方が勝つ俺だからこんなに緊張してるのは16年目にして初めてで。

いくら深呼吸をしても心拍数が200ぐらいありそう。


ピリピリモード北山にはむやみに近付くな、を鉄則にしているメンバーたちは無駄に俺から距離を取る中

円陣終わりに藤ヶ谷が俺の肩に手を置き


「俺がカバーする」


と目も合わさず一言だけ言ってスタート場所に向かっていった。


よし。


深呼吸してスタート位置に立ち、例年と同じように黄色い歓声を浴ながらコンサートが始まった。

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