プロポーズ。2 ページ26
普通、ここで渡す指輪は婚約指輪な訳だけど。
実はメンバー全員が結婚を許可してくれたタイミングで、お祝いと称し、一緒に結婚指輪を作りに行っていいた。
そして、明日それを一緒に取りに行く、予定だった。
でもどうしても指輪をあげるプロポーズがしたいと考えてた俺は、Aに内緒でお店から先に受け取っていた。
そして今、それを右手の中で握りしめる俺。
そのままその右手をAの手に重ねて恋人繋ぎする。
「え、なにっ?」
「なんだと思う?」
「えー、なんだろー?なんかちっちゃいけど重い。えー全然分かんない。サイコロ?」
Aがわからないのも無理はない。
Aに指輪だって速攻バレないようにってのと、Aの小さめな手でも無理なく握れるように、と、
特注で限界極小サイズの指輪のケースを作ってもらったのだ。
「Aがずっと欲しがってたもの。手、開いてみて。」
手を開いた状態で固まるA。
「…え?…なにこれ?」
ここの反応は賭けだった。
指輪ケースにしてはあまりにも小さくて何これ?と本当にわからないA、というコースになるか。
あまりにも小さいが、見た目が指輪ケースだから全てを察して泣き出すA、というコースになるか。
出来れば前者を希望していた俺は、心の中でガッツポーズ。
Aが手のひらに乗せている指輪ケースを俺が手に取る。
そしてあのよく見るパカってケース開いてひざまずく体制をとる。
その瞬間全てを察してハッと口を押さえたA。
「今までたくさん振り回しちゃってごめん。
これからもたくさんたくさん振り回してしまうと思いますが、世界で1番可愛くて大好きで大切なA、改めて、俺と結婚して下さい。
Aとずっと一緒にいたいです。」
「……う〜〜(泣)(泣)」
案の定号泣のA。
俺はそんなAの頭をポンッポンッって叩いて左手の薬指に指輪をはめてあげて、ぎゅーーーーーっと強く強く抱きしめた。
312人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ジャニ姫 - おさ馴染みでも、それが久しぶりの再会で恋して互いに好きだったって分かって、「俺と結婚して下さい」ってプロポーズ。更には同棲生活まで、そんな恋愛するの、幸せですし、良いですよね。続き待ってます。 (2021年7月5日 1時) (レス) id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:てしゃ | 作成日時:2021年6月30日 12時