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同棲しますか。1 ページ11

それから全神経を週刊誌に見つからないことに捧げながらデートを重ねた。

Aが生まれてからあんなにずっと一緒にいたけど、15年ぶりに会うとなると知らないことも沢山あって。

でも

俺に呼ばれて振り向く時の顔とか
いつもたくさん見せてくれる笑顔とか泣き顔とか
美味しそうに食べる表情とか

変わってないことも沢山あって。

好きっていう感じよりこいつを守ってやりたいっていう感情に日に日に変わっていくような気がしていた。

俺はそれが少し引っかかっていて。


俺にとってやっぱりAは妹みたいな存在なんじゃないか。


これがどうしても自分の中で引っかかった。

俺はひとりっ子だから自分ではこの感情がよくわからない…でもこれをAに相談出来る訳でもないし…と少しモヤモヤしてた頃、


「何、なんか悩み?Aのこと?」


月1で欠かさず会ってる薮が俺のこと一目見るなり言ってきた。

俺は素直にそのことを打ち明ける。


「ふっw(笑)それが愛してるってやつだよ(笑)」

「…えっ?」

「俺も今の嫁と出会った時になんかこいつのこと俺が守っていかなきゃなぁ…って使命感みたいなの感じて。

それまで付き合ってきた子は好きだから一緒にいたい!って感じだったけど嫁の時は何となく俺が守んなきゃダメだなって感じてさ…

だから結婚っていう手段を選んだ。

でもこの守ってやりたいって感情はどっから生まれてきたかなんで生まれてきたか、俺もよく分かってなくてさ、でも子供産まれてやっとわかったよ。

守りたいって思うことが多分愛してるってことなんだよ。なんか恥ずかしいけど(笑)

嫁と子供のことは自分のことより大事だと思うし…だから宏光、Aのこと愛してるってことなんだよ。
ってなんか真面目に話しちゃったわww」

「…俺、帰るわ。」

「はっ?待てよ俺なんか怒らせることいった?」

「Aに会いたくなったから帰る。」

薮の話聞いたら無性にA会いたくなって思わず店を飛び出る。

タクシーでかっ飛ばしてAの家に行く。


「ひろくん?!びっくりしたぁ、来るなら来るとか連絡ちょうだっ…」


Aを思いっきり抱きしめる。


「A愛してる。」

「え…どしたのひろくん…いきなりどしたの…なんかあった?……大丈夫??」

「んー?何もないよー?言いたくなったから急いで帰ってきただけ。あともう一個言いたいことある。」

「何?」

「一緒に住もう。」

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ジャニ姫 - おさ馴染みでも、それが久しぶりの再会で恋して互いに好きだったって分かって、「俺と結婚して下さい」ってプロポーズ。更には同棲生活まで、そんな恋愛するの、幸せですし、良いですよね。続き待ってます。 (2021年7月5日 1時) (レス) id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てしゃ | 作成日時:2021年6月30日 12時

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