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28* ページ29

Side Tamamori





ねえと話しかけられた相手は宮田じゃなかった。





違う人だと分かってまた涙が零れ落ちる。


心配そうに俺を見るその人は、北山宏光と名乗った。




「俺、会社の同期なんだけど、玉森がそこで倒れてるの見かけたから」


「立てる?大丈夫?」


「………」






宮田じゃなきゃいらない。


いらないよ…





……でも会社の同期らしい北山さんはすごくやさしかった。





水を渡してくれ、


すでに立てなくなってた俺を彼の家まで運んでくれた。







……分からない。


なんで俺宮田の家にいないの?


なんで俺北山さんの家にいるの?




なんで?なんで?






「玉森。今は余計なこと考えなくていいから」


「辛かったんだろ」


「ここで寝ちゃっていいから。ね。」






されるがままに北山さんの家のベッドの上で横になりながら、


だらしなくまだ泣いてる俺を抱きしめてくれたのは北山さんだった。







「ありがと…う」


「いいっていいって!気にすんな」


「きた…やま、さん、…あったかい…」


「ふふふ、そうかな」







背後から抱きしめてくれてる北山さん。


これが宮田だったらよかったのにと、


そんな失礼なことを思ってしまう。








「玉森、ゆっくり休んで」


「…うん」








でも北山さんの少しハスキーな心地の良い声で、


俺はすぐ意識を飛ばすように眠りに落ちた。

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設定タグ:Kis-My-Ft2 , 宮玉 , ノンリアル   
作品ジャンル:タレント
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ほか - 最新話まで一気に読ませていただきました(^^)りんごさんのペースでよいので是非この先を更新してほしいです!楽しみにしております! (2021年9月4日 21時) (レス) id: d8f5e0d33c (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - まほままさん» まだ読んでいただけたなんて!嬉しいです…本当にありがとうございます! (2020年10月3日 23時) (レス) id: b136585c56 (このIDを非表示/違反報告)
まほまま(プロフ) - りんごさん、更新ありがとうございます!ここは更新されるたびに楽しみに読ませて頂いています!この先…ミヤは裕太を守って欲しいですね。更新のんびりゆっくりお待ちしていますね。 (2020年9月11日 4時) (レス) id: 5fd2e2f33b (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - まほままさん» 返信してなくてごめんなさい、ありがとうございます! (2019年7月26日 18時) (レス) id: f95f9b47d8 (このIDを非表示/違反報告)
まほまま(プロフ) - りんごさんこんばんは。ちゃんと読んでいますよ!お待ちしてましたから。大丈夫です、私ものんびりしてますから〜。やっとみっくんから解放された玉ちゃん…みやっちとうまくいくといいんですが…。まったりとお待ちしてます。 (2019年1月17日 21時) (レス) id: de2262a235 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんご | 作成日時:2017年4月22日 18時

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