声優オタクの声優さん ぱーと7

売られたら買いますが ページ48

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明らかに俺に喧嘩売ってから数日。
別の現場でも同じように喧嘩を売られた。


その日のうちに花井ちゃんと賢太郎くんに連絡。
A狙ってるヤツいる。俺喧嘩売られた。とだけ。



もちろんどういうことだと事務所に呼び出される。
Aはまた違う現場。鳥さんと鈴くんいるし何とかなるでしょ。




「で、どういうこと？狙ってるって何？喧嘩売られたって何？」


「そのまんまの意味。A狙ってる輩がいて、ソイツに喧嘩売られたの。」


「それ紀章さんの勘違いとかないですか……？Aさん既婚者ですよ！？しかも妊婦！！公表してるし！！？」


「俺もそうかと思ったよ。でも違ぇんだって。俺だけじゃなくて下野もマモも同じこと言ってたし。喧嘩売られたの俺だけだけど」


「いくら若手で経験なくても流石に紀章さんと結婚してるの知ってるはずですよね？ほんとに確信犯………」


「実川には言ったの？」


「言ってない。今日2回目の喧嘩を売られたから帰って話すつもり。




…………ストレスかけたくないから本当は話したくないけどさ」




妊婦にとってストレスは天敵でしかない。
Aが好意があるのか知らないけど、傷つけるのは絶対許さない。




「んで、その男ってのはどこの子なのよ」


「わかんない。誰も話さないから知らねぇんだよ」


「それどうしようもなくないですか……」


「だから今日Aに聞く。んで最初は牽制から始める。それでダメなら賢太郎くんよろしく」


「わかった。そうならないようにお願いね」




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牽制するとは言ったけど一体どうしたものか。
下手にマーキングすると逆に悪化しそうだしなぁ。




「いつも通りでいっか」




いつも通り話していつも通り笑ってそれでいいや。
俺が好きなのは何も飾らない普通のAで、Aが好きなのは普通の俺なんだから。



あんま構えすぎずいつも通りに。
俺のせいで無理させたくないし。



さぁて、早く帰って可愛い奥さんに会いてえな。




☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆




みんなもっと紀章さんの話書いたってええんやで………

てか書いて…………読みますから…………




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