【霧崎第一】ダンス部員だった少女は転生トリップしたそうです【黒子のバスケ】

41.屋上ではミラクルハプニングが起こる予感 ページ6

ある日の昼休み



私は、いつものように柚子加や
仲の良い子達とお弁当を食べていた



また、その仲の良い子達もダンス部員だ



駄弁りながら食べていると、ダンスの話が出てきた




友達A「あ、そういえば今踊ってる曲って良い曲だよね。なんの曲だったけ。」


貴「分かる、踊りやすいしノリが良いよね。確かCDに曲名が…」




ついさっきまで動いていた口が止まる
私は、あることに気づいた




貴「私さ、いつも屋上で練習してるんだよね。」


月「？うん。」


貴「……








屋上にラジカセ置いてきた…」


月「え、ラジカセ？」


友達A「レ、レトロだねー。」


貴「フォローありがとう。」




友達のフォローに礼を言うと、ぁああああぁ…と弱々しい声をもらす私



少し食べる時間が惜しいが、屋上へ取りに行くことにした




貴「ラジカセとってくるうううぅ…」


月「いってらしゃーい！」




教室を出て、足を屋上へと進ませた




＊＊＊＊＊＊＊＊＊




貴「ぁー、もぅ…」



食べたあとに動いたからか、怠い気持ちで屋上へと重い足を動かす



面倒くさいなー…と思いながらも階段を上がる



もう、屋上へ入れそうなところで
私は疲れの溜め息を漏らす



そして階段を登り終え、屋上へのドアを開けようとしたとき








「おい、原ァ！ふざけんじゃねぇよ。バァカ！」


貴「！？」ﾋﾞｯｸｰﾝｯ




思わず肩が跳ねる
大声で驚いたのもそうだが知っている名前が出て、それでいて知っている口癖、聞き間違えることのない声




貴「(花宮…さん？)」




…………嗚呼、私としたことが。なんで屋上ではハプニングが起きるというありがちなシチュエーションを予測しなかったのか



これは某占い信者にも「馬鹿め。だからお前は駄目なのだよなのだよ。」と言われても言い返すことが出来ない事態だぞ…





まぁとりあえず





貴「(音ひとつたてずに逃げようか)」




にしても初めて(アニメ以外で、現実で)猫かぶりがとけた時の花宮さんの声聞いたな。やっぱりこっちの方がしっくりくる




貴「(ラジカセはまた今度でいいか)」



＊＊＊＊＊＊




月「あ、Aおかえりん…ん！？手ぶら！？」


貴「ちょっと邪気の魔物と戦ってたら予想以上に遅くなって(ドアを開けたい衝動と戦ってました)」


友達A「え、えw」




本当はドア開けて様子見たかったんだよ、くそぅ

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