セクシー兄貴がちびっこになった件について。

さんじゅーなーな ページ38

藤ヶ谷side



寒そうに身を縮こめるひろが可哀想で



藤｢ひりょ…｣



横｢心配だね｣



そんな俺も少し頭がくらくらしている



横｢大丈夫？｣



ぽんっと頭に手が乗った時



横｢…ん？｣



その手が額に移る



横｢…たいぴー、熱測ろか｣



…デスヨネー



ピピッとなって出た数字は37.4



横｢…ここから上がるかな｣



渉の小さな呟きが聞こえる



視界がゆらゆらするの気持ち悪いなぁ



藤｢わたぁ…｣



横｢たいぴーもちょっと寝ようか、ね？｣



ひろの隣に寝かされる



北｢ん、たい…｣



きゅっと握られた手は熱い



扉が開いて宮田が帰ってきた



宮｢今日マネージャーさん家来てくれるって！｣



北｢わかった｣



横｢あとでここにお水と薬置いとくから｣



北｢うん、ありがと｣



横｢お粥作ったら食べれそう？｣



北｢食べる…｣



横｢たいぴーは？｣



藤｢食べ、りゅ…｣



横｢わかった、行こ、宮田｣



宮｢あ、うん｣



パタン、と出てってベッドの上に2人きり



北｢たい、すけ｣



掠れ気味な声



北｢俺が、移したかな…｣



自分の方がしんどい癖に、さっきまで握ってた右手が俺のおでこに伸びる



北｢んー、俺も熱いからわからん、笑｣



藤｢ひりょ、たいだいじょぶ｣



北｢ふふ、そっか｣



猫みたいに笑うとそのまま手が髪を梳く



なんか、気持ちいなこれ



そんなことを思ってたらいつの間にか寝落ちていた

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