らくだい魔女と星の守り人

37話　月の光に誘われて…… ページ40

〜フウカ目線〜


カリンとAちゃんが寝静まった頃、あたしはというと、

(……寝れない…。)




いつもなら、すぐに寝れるはずなのに今日は寝れない……。


多分、ずっと恋しているかについて考えていたからだと思う。なんかずっと気にして寝れない。


(……喉乾いたなぁ。Aちゃんには悪いけどお水どこにあるか教えてもらおうかな)



あたしは、そぉっとAちゃんの方に近づいた。



Aちゃんの寝顔はとっても可愛くて、起こすのに罪悪感を感じる。



(仕方ない…。一人で探そう…)




あたしはまたそぉっとドアを開けると、廊下に出て探し始めた。







まず、キッチンがあると思う一階に探しに行く。


キッチンには、予想通りコップとお水があった。



(すぐに見つかって良かった〜。これなら、聞かなくて正解だった！)



あたしは、ゴクゴクと水を飲みほすと、ふいに目の前の景色をみて、目を奪われた。


それは、月の光がキラキラと光ってて、月の光が窓をてらしだしている。
光は、部屋のなかにまではいってきていた。その風景は、とても幻想的でなんだか落ち着く。





窓の方を覗くと、ちょうど、バルコニーになっていて、もっと近くで見たい！と思った。




ガラガラガラ

窓を開けて地面にそっと足をおこうとしたら、




「フウカか？」

といきなり声をかけられた。


ビクッとなってバランスを崩して……
「あっ！」




……









……痛くない。




よく見ると、誰かに抱き抱えてもらっていた。


その人物はよく知っている。


今は、気まずくて会いにくかった人物。




青い髪が月の光に照らされてキラキラと反射している。





ドキン







ドキン







心臓がドキドキと波打っている。




やっぱり貴方に恋してるのかな…。









……チトセ。

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