らくだい魔女と星の守り人

15話　苦しい顔 ページ17

〜フウカ目線〜

「…〜こうして、私はなんとかスカイウェイザードを抜け出してここに来たの。」

「そんなことがあったのね…。」

今何をしているかというとAちゃんの転入してくる前のお話をしていて、多分区切りがついたところ。


学校の案内のほうは５分の３ほどいつのまにか終わっていた。でも、もう学校案内という気分ではなかった。


(Aちゃん大丈夫かな…？)


お父さんが苦しんでいると言うのを聞かされたあたしは、少し気持ちが分かる気がした。
あたしのお父さんはいまはいないけど、でも、苦しんでいると聞かされたら何も考えないでいってしまいそうな気がした。



「A。お前大丈夫か？そんな苦しい話なんかをオレたちに話して…。」



チトセの言うとおり、Aちゃんの顔は苦しそうだった。

「大丈夫…。これは、何がなんでもフウカちゃんにだけでも話さなくてはならないから…。それに３人に話して気がらくになったし。」


「そう？ならいいんだけど…。」


「でもどうしてそんなにフウカちゃんに話したがっていたの？」


「あ、そっか！これも話さないといけないね！実はこれにも理由があってね…」

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