140 スカウト/ 長年の知り合い ページ40
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Aの中にある友達の定義は、夏目や零先輩たちのようにある程度話したり一緒にいたりして自然にそういうものだと認識する他、もうひとつある。それは友達になろうとどちらかが口にして、どちらかが承諾する方法。
高校入学して人生で初めてできた友達のみかが後者。
いずれにせよ今のAに友達などいないけれど。
「友達になろうって言ってないのに何で勝手に決めつけてるの?」
「え、そういうシステム…?」
「そのシステムだと僕も友達じゃないんじゃ…」
「うん。うきくんは、部活が一緒の人」
「あ…実は今、ゲーム研究部は辞めてテニス部に入ってるんだよね。だから部活が一緒ですらない、…え！じゃあ僕もクラスメイト!?」
「ウッキ〜、ひとりで喋ってる」
慌ててるうきくんにペシッとお笑い芸人の如くツッコむスバルは置いておいて、ゲーム研究部の状況を整理する。
「…部活辞めたの? じゃあ今ゲーム研究部は、夏目ひとりってこと?」
「あ、ううん。1年生がひとり入ったみたいだよ」
「…1年生」
「じゃあうっきょんの友達は俺ひとりってことだねっ☆
いや〜〜キミたちもまだまだだなあ」
「スバルも違うよ。ていうかこのくだりやめない?
私の友達今いないから。誰も友達じゃないよ、はいおわり」
「えーーー!!? なんで！なんでなんで！俺友達だよ〜〜!?」
「明星くん…」
そしてちょうどよくHR開始の鐘が鳴って、3人は席に着く。
Aは頬杖をついて窓の外を見つめた。
( 部活、そういえばそんなのあった。夏目がいるからってそこにしたんだった )
DDDから、夏目とは1回も会っていない。
同じクラスでもAが来ない日に夏目が教室に来て、夏目がいない日にAが来ることが多いから。
たまたま、会えていない。
_ 本当に?
夏目がAに会いたくないから、教室に来ないんじゃないか。
Aの顔すらも見たくないから。
来ようと思えば来れるこの場所に来ない理由を考える度に、それが頭に浮かんで。
「…」
暑い、暑い夏が、また来る。
去年の今頃は毎日昼休みに集まって、楽しく話していた。
Aは首元にあるネックレスを握りしめる。
これは零先輩がくれた誕生日プレゼント。
あの呪いはAのために吐いた嘘。
だから、大丈夫。
( なのに、何でこんな不安な気持ちになるんだろう )
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かげやま(プロフ) - LIさん» コメントありがとうございます！ただただ私が書きたいことを書いているので、そう言ってくださる方がいることに喜びを隠しきれないです(;_;)お待たせしてしまうこともあるかもしれませんがこれからも楽しんでもらえるように頑張ります！本当にありがとうございます。 (2022年9月26日 6時) (
レス) @page44 id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
LI(プロフ) - 今日の更新ありがとうございます！本当にこの物語大好きです。毎回泣きそうになりながら読んでいます！このお話の内容が本当に大好きです。これからも作者様のペースで更新頑張ってください。素晴らしい作品をありがとうございます。 (2022年9月25日 20時) (レス) @page42 id: 8345af9beb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年8月21日 1時
