132 イベント/ 七夕・確認 ページ32
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「零先輩、しんどい? 体調悪い?」
「…う〜」
「あはは、こんな弱々しい零先輩初めて見た」
去年、雨が降りそうな曇りの日に零先輩が頭を抑えて項垂れていることが何度かあった。いつもニヤニヤしている零先輩の姿が、Aにとっては物珍しかった。
「笑うなっつ〜の……」
「ごめんって〜！本当にどうしたの? 保健室行く?」
「A、零は低気圧のせいか頭が痛いらしいですよ」
「低気圧…?」
「気圧や天気によって頭痛になったりだるくなったりすることがあるんです。Aは大丈夫そうですね」
天気予報を見る時にニュースのお姉さんがそう言うのを聞いてはいたが、意味は知らなかった。
しかし15年生きてきてそんな現象は起きたことがない。
「うん！私免疫高いからさ〜」
「そういうことじゃないですけど元気なのはいいことです☆」
渉くんは軽そうに言うけれど、本当に辛そうに頭を抱える零先輩はやっぱり心配だった。
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次の日からはもう学院に行くようにと言われてしまい、Aは憂鬱な朝を迎えていた。もちろんマネージャーさんの送迎付きだ。
( …うー、何か頭痛いな…? )
いつもの痛さとは違う。上から圧迫されてるような、そんな感じだ。
「おい、これ。連絡用のスマホだからなくすなよ」
「はぁい」
「次壊したりなんかしたら給料から引くからな」
「…はぁい」
Aはジンジンと痛む頭を抑えながら、教室へ向かう。
案の定生徒からの視線は多いが気にしていたら埒が明かないのでスルーをする。
「…」
「あ、え、ぁAちゃん!?」
「わあっ！おっはよーうっきょんっ！久しぶり！」
「…おはよ」
「元気そうでよかった…」
あんずはそう言うけれど、別に元気なわけではない。
きっと学院に来られるようになったことをそう解釈したのだろうが。
だからと言ってわざわざ「具合悪いよ私」と言う理由もないので、Aは適当に頷いて席に着いた。
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かげやま(プロフ) - LIさん» コメントありがとうございます！ただただ私が書きたいことを書いているので、そう言ってくださる方がいることに喜びを隠しきれないです(;_;)お待たせしてしまうこともあるかもしれませんがこれからも楽しんでもらえるように頑張ります！本当にありがとうございます。 (2022年9月26日 6時) (
レス) @page44 id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
LI(プロフ) - 今日の更新ありがとうございます！本当にこの物語大好きです。毎回泣きそうになりながら読んでいます！このお話の内容が本当に大好きです。これからも作者様のペースで更新頑張ってください。素晴らしい作品をありがとうございます。 (2022年9月25日 20時) (レス) @page42 id: 8345af9beb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年8月21日 1時
