131 イベント/ 七夕・確認 ページ31
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ぐるぐる、どろどろ、ずくずく。
自分が何をしているのかも分からない日が何日も続いた。
記者会見を終えた後Aはすぐに失神して、気づいたら家のベッドに運ばれていた。そして社長さんは、ここのところずっと仕事を詰め込みすぎたからと少しの間休みを与えた。
何もしていない時の方がずっと考えてしまうから仕事が欲しいとマネージャーさんに縋ったりしたが、「今のお前に働けるとは思わねえ」と一蹴りされて終わってしまった。
( …今日何日? あれからどれくらい経ったの? )
スマホは壊したきり買い直してもらっていないし、本当にダメになりそうだ。ずっとベッドで寝て、林さんに起こされて言われるがまま食べて、また寝て。
そろそろ学院に顔を出した方がいいのだろうか。
( 行った、ところで )
誰も迎えてくれない、変な目で見られるだけ。
この繰り返しだった。
そうして過ごしていると、いよいよ社長さんに呼び出された。
「やぁ。疲れは取れたかな?」
「うん…って感じです」
「そうかい、よかったよ」
よかったのか、これは。
Aはただ食っては寝て食っては寝てを繰り返しただけで精神状態は何ら変わりないのに。
口を閉じるAを一瞥して、社長さんは1枚の紙を渡してきた。
「…これは?」
「有難いことに君のバースデーイベントをやらせてもらうことになってね。その詳細をまとめておいたから、明日までに確認しておいてね」
「バースデー、イベント」
「誕生日当日にライブをやるなんて君は本当に恵まれているよね」
誕生日当日はつまり七夕の日。7月7日。
この日はてっきり空けてくれるものなのかと思っていた。
あまりの驚きで、Aは初めてここで表情を崩す。
( だって、この日は、)
__ 「来年、また見に来るか」
__「や、約束ね！零先輩っ」
__「ん、約束」
約束の
「あの、でも私この日…」
「ん? …あぁ、夢ノ咲での七夕祭について、聞いたのかな?
あれはね、断ったから。素人のプロデューサーに任せるほど暇でもないしね」
「……?」
「話を聞くところによればユニット対決らしいし、どちらにせよ君には出るメリットがない。夢ノ咲のほとんどのユニットが出るみたいだけどね」
「…」
ということは、零先輩もその七夕祭とやらに出るのだろうか。
そう思った途端焦りという感情がスー…とすり抜け、落胆だけが残った。
結局、楽しみにしていたのも自分だけだったんだ。
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かげやま(プロフ) - LIさん» コメントありがとうございます！ただただ私が書きたいことを書いているので、そう言ってくださる方がいることに喜びを隠しきれないです(;_;)お待たせしてしまうこともあるかもしれませんがこれからも楽しんでもらえるように頑張ります！本当にありがとうございます。 (2022年9月26日 6時) (
レス) @page44 id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
LI(プロフ) - 今日の更新ありがとうございます！本当にこの物語大好きです。毎回泣きそうになりながら読んでいます！このお話の内容が本当に大好きです。これからも作者様のペースで更新頑張ってください。素晴らしい作品をありがとうございます。 (2022年9月25日 20時) (レス) @page42 id: 8345af9beb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年8月21日 1時
