120 第1部/ DDD ページ20
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「そういえば、今日はAちゃんも出てるんだって」
「え、うっきょんってユニット入ってたっけ?」
「ううん。臨時ユニットの、…えぇと、“U”?」
準決勝を控えた“Trickstar”とあんずはそれまでの戦いから体を休めようと固まって座っていた。
遊木くんは食べ物を口に放りながら思い出したように言った。
「特別にソロユニットとして登録されたっぽいな〜。
あ、でも5回戦まで行って6回戦目は不戦敗になってる」
「? 何がしたかったんだ、Aは」
「さぁ…。だけどAちゃんのおかげで夢ノ咲に入ってきた一般客が過去のS1より倍になってるみたい」
「すごいね、Aちゃん。動画ってあったりする?」
「うん！まってね〜、校内SNS漁ったら…あった！」
歪んだカメラ視点から、Aちゃんの姿が見える。
可愛らしいピンクのフリル衣装を纏って歌って踊っている。
「何かすげー盛り上がってんな…B1のステージじゃ客も入りきってない」
「最近は狂気的なファンもついてるって噂出てるくらいだし…、Aちゃんが出たら全部の票持ってかれるんじゃないかなあ」
「…うーん」
「…」
( アイドルをしているところを初めて見た。相変わらずかわいい、けど… )
どこか悲しそうに見えるのはなぜだろうか。
素のあの笑顔を知っているから…?
「…うっきょんはどうしてアイドルになったんだろう」
「え…?」
「もうあの時のキラキラしたうっきょんはいないんだ。
ずっと苦しそうな顔して歌ってる。本当は、アイドルになりたくないんじゃないかなあ…」
「苦しそう…? そうかあ?」
「ぼ、僕にはかわいく歌ってるようにしか見えないけど…」
「…上手く言えないけど、これからもずっと続けてたらいつか…消えちゃう気がして」
「…」
遊木くんと衣更くんは首を傾げていたが、あんずは少し共感出来た。
彼女は何に苦しんでいるのか。朔間先輩に怒っていたアレが関係しているのなら。
( ちゃんと、Aちゃんがあの笑顔でステージに立ってるのが見てみたいな…)
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かげやま(プロフ) - LIさん» コメントありがとうございます！ただただ私が書きたいことを書いているので、そう言ってくださる方がいることに喜びを隠しきれないです(;_;)お待たせしてしまうこともあるかもしれませんがこれからも楽しんでもらえるように頑張ります！本当にありがとうございます。 (2022年9月26日 6時) (
レス) @page44 id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
LI(プロフ) - 今日の更新ありがとうございます！本当にこの物語大好きです。毎回泣きそうになりながら読んでいます！このお話の内容が本当に大好きです。これからも作者様のペースで更新頑張ってください。素晴らしい作品をありがとうございます。 (2022年9月25日 20時) (レス) @page42 id: 8345af9beb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年8月21日 1時
