77、結末 ページ42
NOside
駆けつけたゴチルゼルのサイコキネシスによって、誘拐犯たちは身動きが取れなくなる。
アリス「サファイア様の歌の邪魔はさせませんわ。」
トウマ「アリス!どうして?!」
アリス「ふふ、強力な助っ人を呼んできましたの。」
アリスがそう笑うと、その後ろから警官服を身にまとった人たちが沢山駆けつけてきて、その中の一人のジュンサーさんが誘拐犯たちに言い放つ。
ジュンサー「貴方達動かないで!貴方達には略取・誘拐罪の逮捕状が出ています。一緒に来てもらいますよ。」
ジュンサーさんの一言に誘拐犯たちは、顔をしかめる。
アリス「あらあら、随分とピンチだったみたいですわね。やっぱり、ジュンサーさんに連絡しといて正解でしたね。ほら、トウマ。早くナツキを助けなさいな。」
トウマ「あ、ああ。」
アリスは面白そうに笑いながら、トウマたちに絡まったネットを取る。そして、トウマの手を取ると、ナツキを助けるよう背中を押す。
背中を押されたトウマは何処か、腑に落ちない表情を浮かべながらもナツキの縄と目隠しを外す。
ナツキ「トウマ!!!」
目隠しと縄を外され、自由になったナツキはすぐ目の前にいる大好きな幼馴染みをめいいっぱい抱きしめ、その名を叫ぶ。
トウマ「ちょ、ナツキ!痛い、痛いって!」
あまりの勢いにトウマは苦しそうにナツキの腕を叩く。
ナツキ「トウマぁ、トウマぁぁ!!怖かった、怖かったんだからぁ!!」
そう叫ぶナツキの目には今まで我慢していた涙が浮かんでいた。普段は見せないナツキの姿にトウマは困惑していたが、ナツキの心情を察したのか、静かに抱きしめ返し、彼女の頭を撫でた。
トウマ「ごめん。助けに来るのが遅くなった。」
ナツキ「ううん、助けに来てくれただけで嬉しい。でも、トウマ無茶しそうで心配だった、、、。私のせいでトウマたちが怪我したら、私も悲しくなるから、、、。」
トウマの言葉に対し、ナツキは彼の胸に顔を埋めながら、細々と話す。
トウマ「、、、そうだな。」
そのあとのことは、ジュンサーさんたち警官に色々聞かれたり、トウマたちは軽く説教くらう程度で済んだ。帰りは皆普通に帰ったが、トウマとナツキは、危ないからという理由でブラン叔父さんに迎えに来てもらい、その永い一日は終わった。
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水無月 夜深(プロフ) - 更新頑張ってくださいさん» コメントありがとうございます。頑張ります!、、、でいいのかな? (2019年6月27日 15時) (レス) id: 876c58e39e (このIDを非表示/違反報告)
更新頑張ってください - みさみさ (2019年6月27日 12時) (携帯から) (レス) id: 6d421c109e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水無月 夜深 | 作成日時:2019年5月27日 15時