検索窓
今日:10 hit、昨日:18 hit、合計:23,828 hit

65、昔話【迷子】 ページ30

トウマ「ううぅ、、、かあさぁん、とおさぁん、、。」

森の中、少年“トウマ”うずくまり、泣いていた。
いじめっ子たちに、いなくなった父からもらった大切な帽子を取られ、それを森の中に隠されてしまった。トウマは帽子を探すために一人森の中に入り、帰り道がわからなくなっていた。

トウマ「ううぅぅ、ここ、まわりにポケモンたちもいないし、、、どうしよぅ、、」

トウマが困り果てていると、その心境を表すように、陽が傾き始め、辺りも暗くなり始めた。

トウマ「ううぅ、、、ナツキちゃん、、、」

?「トウマ!」

トウマが力なくそう呟いた時、何処からか聞き慣れた声が聞こえた。

トウマ「ナツキちゃん?」

トウマが声に気づき、顔を上げると、泥だらけで所々傷がある、ナツキが太陽のような笑顔を向け、手を伸ばしていた。その反対の手には、トウマが取られた大切な帽子が握られていた。

ナツキ「やっとみつけた!はやくかえろう。みんなしんぱいしてたんだよ。」

トウマ「う、あぁ、ナツキ、ちゃん、、!っそのぼうし!」

ナツキの姿を確認して、安心したトウマは、彼女の持つ帽子を指差して、震える声で聞く。

ナツキ「ああ、これ?トウマのたいせつなものなんでしょ。だめだよ、ちゃんとだいじにしなきゃ!それに!またあいつらにとられたら、わたしがあいつらとっちめてやるんだから!」

そう言うナツキは、誇らしそうに仁王立ちして胸を叩き、ニカッと笑う。その笑顔につられてトウマも表情を明るくし、頷く。

ナツキ「よしっ!じゃ、はやくかえらないとね。トウマ、わたしかえりみちわからないから、ポケモンにきけない?」

予想外の言葉にトウマはキョトンとする。

トウマ「え?わからないの?」

ナツキ「うん!トウマとあえればかえれるとおもったから!」

トウマ「うっうぅ、がんばってみるよ、、。」

そう言われてトウマは耳を澄ませる。

トウマ「!、、こっちからポケモンのこえがきこえる。だから、たぶんこっち。」

トウマが遠くのポケモンの声を聞き取り、その方向を指差す。

ナツキ「おお!すごーい!はやくいこ!」

ナツキはトウマの手を取り、その方向に走る。そして、トウマを探す大人たちに保護された。

トウマは少し怒られた後、母親に抱きしめられ、ナツキは母から拳骨を受け、叱られていた。

66、呼び声→←64、昔話【出会い】(何故か最初字数足りてたのにもう一回保存しようとしたらできんかった、、、)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (13 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
19人がお気に入り
設定タグ:ポケモンSM , 歌姫   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

水無月 夜深(プロフ) - 更新頑張ってくださいさん» コメントありがとうございます。頑張ります!、、、でいいのかな? (2019年6月27日 15時) (レス) id: 876c58e39e (このIDを非表示/違反報告)
更新頑張ってください - みさみさ (2019年6月27日 12時) (携帯から) (レス) id: 6d421c109e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:水無月 夜深 | 作成日時:2019年5月27日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。