58、異変 ページ22
トウマside
リーリエ「ライブ始まりませんね。」
アリス「開演時間はもうとっくに過ぎてますし、サファイア様がライブに遅刻するなんて初めてですわ。」
俺たちが待っていても、ライブが始まる気配は無かった。そのことに異変に思ったのか、会場も若干ざわつき始める。
ナツキのやつ、あんなに早くに出といて、ライブに遅れるなんてことするか?
ドタキャンだって、今回のあいつに至っては絶対にありえない。
これは、何かあったのか?
アリス「トウマ、ナツキは、ちゃんとこちらに来ていますわよね?」(小声)
サファイアの正体を知っているアリスが小声でトウマに訊ねる。
トウマ「ああ。ちゃんと俺たちよりずっと早くに来ているはずだ。もしかすると、何かあったのかもしれない。俺、ちょっと様子を見てくる。」(小声)
そう言い、トウマがこの場を離れようと振り返ると、トウマに何かが飛びついてきた。
ダッ
トウマ「うわ!?って、グレイシア!?」
グレイシア(トウマ!大変だよ!みんながぁ!ナツキがぁ!)
そう叫ぶグレイシアは若干涙ぐんでいた。
カキ「どうしたんだ、トウマ?」
ロトム「グレイシアロトー!?」
マオ「え?どうしたのその子?」
トウマの方を見て、驚き、皆グレイシアのことを聞いてくる。
アリス「トウマ、その子もしかして、サファイア様の、」
トウマ「ああ、そうみたいだな。」
トウマの言葉に皆驚く。
スイレン「え!?じゃあ、この子を送りとどけないとライブ、始まらないんじゃ、、、」
トウマ「あー、それもそうなんだが、それよりも面倒なことになってるみたいだ。ここで話すのもアレだから、場所を移動しよう。」
そう言い、トウマは皆を連れ、サファイアの控え室に向かった。
グレイシアがああなるってことは余程の緊急事態だ。それに、あいつも皆になら話しても怒らないだろう。
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水無月 夜深(プロフ) - 更新頑張ってくださいさん» コメントありがとうございます。頑張ります!、、、でいいのかな? (2019年6月27日 15時) (レス) id: 876c58e39e (このIDを非表示/違反報告)
更新頑張ってください - みさみさ (2019年6月27日 12時) (携帯から) (レス) id: 6d421c109e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水無月 夜深 | 作成日時:2019年5月27日 15時