俺だけの ページ20
シルクside
シルク「ただいまー」
俺の声が玄関に響く
いつもは出迎えてくれるはずのAが来ない
靴はあるし外にいるわけじゃなさそうだ
不思議に思いながら扉を開けると
シルク「あっ…可愛い…」
ソファーで気持ちよさそうに眠るA
その腕の中には俺のぬいぐるみが抱かれている
羨ましすぎる
音に敏感なAはちょっとのことですぐ起きたりするけど
こんなに近づいても起きないのは
相当疲れているんだろう
ふと台所に目を向けると買い物袋が置いてある
シルク「買い物に行ったのか…」
袋を持ち上げてみるとそこまで重いわけでもなかったけど
Aからすれば重労働だったんだろう
中身を出して冷蔵庫にしまうと
寝ているAの横に座って頭を撫でた
髪に指を通せば
絹のような肌触りで簡単に指をすり抜けた
綺麗な髪も白い肌も俺だけのものだと考えると
我慢できなくなって頬にキスをした
貴「んっ…」
小さく声を漏らして目を開くと
いつもと変わらない眠たそうな瞳が俺を捉えた
貴「おかえり〜」
寝起きの間延びしまくった声に癒されて笑う
シルク「ただいま!」
つられたように笑うのもまた可愛い
貴「あのね〜?今日私お買い物行ったんだよ〜」
褒めて!と言わんばかりの表情に
また撃ち抜かれて
シルク「重かったろ?ありがとな!」
満足気に笑う
貴「ん〜…抱っこ…」
眠たそうに腕を俺の首に巻き付けて
抱っこをせがむ
子供かっ、なんて思ったけど
それが好きなんだから否定できない
ご希望通りお姫様抱っこにしてベッドまで運ぶと
貴「一緒に寝よ…」
まだやる事あるのにな
なんて考えは一瞬で消え去りベッドに潜った
貴「んふふ、シルク温かい〜」
シルク「Aが冷てぇのww」
手を握って温めてやれば幸せそうに笑う
この顔に何度射抜かれたことか
数えだしたらキリがない
気がつけば眠っていたAの頬にキスをして
柄にもなくこんなことを言うんだ
シルク「おやすみ、俺だけのお姫様」
なんてな
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*のの(プロフ) - いけめそさん» 「ねぇ、こっちを見て…」ってやつですよね?頑張ります (2020年1月10日 22時) (レス) id: 139f9ac550 (このIDを非表示/違反報告)
いけめそ - リクエストいいですか?少し前にTikTokで流行った、「こっちを見ろ」みたいな音源を使って書いて欲しいです。お願いします (2020年1月10日 21時) (レス) id: 84ff08105e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鳴海 帆南 | 作成日時:2020年1月4日 15時