・ ページ35
青side
橙「でも、傷つけろなんて言われても
俺らのことを傷つけるなんて
できひんかったんですよね」
○「…」
橙「やから、身体で傷つけることはせんで
俺たちをいないものとして過ごした」
○「なんで、なんでそこまで…」
橙「この前ニュースになっとったんよ
俺を傷つけてきたやつらの判決が。
その時に組の関係者やったんやって知って
もしかしたらって思うようになってん。」
○「じゃあ…」
橙「あの桜の花びらも○さんやろ？」
○「え… 覚えてるの？」
康二が嫌いな春の季節の花
桜の話が出るなんて思ってもいなかった
橙「ずっとちゃんと保存してんねんで。
なんでかずっと捨てられへんやったんよ
そしたら最近のニュースを見てな
桜の花びらをくれた人たちは
本当は優しい人やったんちゃうんかって思って。」
俺らはまだ全く話についていけてない
その状態に気づいてか
康二がきちんと伝えてくれた
橙「俺としょっぴーのママさんたちと
この施設に乗り込んだけど何も対応してくれへんまま
とりあえずしょっぴーたちの家に帰ったやん。
でも、家に帰ってバッグの中身開けた時にさ
桜の花びらが綺麗に保存されてとってる箱が
勝手に入っとったんよ。」
青「俺、知らないんだけど」
橙「言ってへんもん。
俺が入れた箱ちゃうし、中身は俺の嫌いな
春に咲く桜の花びらやし。
捨てようかと思ったんやけど捨てれんやった。
なんかあるんちゃうか思ってな…」
康二のこと何でも知ってるつもりだったけど
まだまだ知らないことだらけなんだな
橙「しょっぴーに秘密にしてることはこれだけ
あとはもうないよ。秘密のこと。」
青「心を読むな」
橙「勝手に分かってしまうんよ笑
…なぁ、○さん。あの箱の桜は何やの？
なんか意味があるから俺に渡したんやろ？」
○「ある。なんで康二くんに渡したのか。」
橙「それが一番聞きたかったこと」
真剣な眼差しで大人を見ている
俺らにはわからないけど
その桜の花びらへの想いは強いんだろうな
○「康二くんのお母さんから預かったものよ」
え？という言葉が出そうになるのを呑み込む
だって、康二の表情が一気に変わったから。
感情があるのかないのか分からないくらいに
目に色はなく目線も下に落とされ
いつもの優しい顔立ちではなくなっていた
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 665人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
つみき(プロフ) - まいまいさん» 私自身もこの9人の話を書かないとなると本当に寂しいです(T ^ T) 更新が滞ったこともある中、最後まで見守っていただきありがとうございました☺︎ (2021年10月21日 8時) (
レス) id: 43a3405b0e (このIDを非表示/違反報告)
つみき(プロフ) - ひらめさん» ひらめさぁぁぁん！もうこれからも神に近づけるように頑張ります！ありがとうございます☺︎ (2021年10月21日 8時) (レス) id: 43a3405b0e (このIDを非表示/違反報告)
つみき(プロフ) - みかんさん» 私自身優しくて暖かい話になればいいなと思っていたので、そう言っていただけて本当に嬉しいです(T ^ T)最後まで読んでいただきありがとうございました☺︎ (2021年10月21日 8時) (レス) id: 43a3405b0e (このIDを非表示/違反報告)
つみき(プロフ) - はるさん» 最後まで読んでいただきありがとうございますm(__)m これからもよろしくお願いします☺︎ (2021年10月21日 8時) (レス) id: 43a3405b0e (このIDを非表示/違反報告)
まいまい(プロフ) - 完結お疲れさまでした。いつも楽しみに更新待ってました。終わってしまうのは寂しいですが最後まで楽しませて頂きました。ありがとうございます。 (2021年10月21日 7時) (レス) @page50 id: f6f271f679 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：つみき
| 作成日時：2021年7月31日 19時
