[続] 私の王子様 2 - Yuta.Kishi -

096 K side ページ45

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次に目を覚ました時は


完全に熱は下がっていた





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でも身体は火照ったまま





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....、きっとキスされたから





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男の俺が女に流せれて振り解けなかった、


なんて情ねぇ





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通知をオフにしていた携帯を開くと


AからLINEがきてた





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金曜日から今日まで何回かきてた通知





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最後にきてたメッセージは





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A今から紫耀に案内してもらって家行くね。





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慌てて時間を確認すると今は12:27





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LINEが来てたのは9:33


約3時間前





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LINEを入れようとした時


白石ちゃんが俺の部屋に入ってきた





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『あ....、えっと....。』





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風邪を引いてたにしても


昨日の事は覚えてる





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普通に気まづい


っていうかまだいてくれたんだ





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『俺もう熱下がったから平気！だから白石ちゃんは...、「付き合ってください。」





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なんの前触れもない白石ちゃんからの告白





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好きだと言われたことは2回ほどあるけど、


付き合ってと言われたのははじめてだった





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『......ごめん。』





「Aさんの事、そんなに好きなの？」





『好きっていうか....、』





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付き合ってる、


そう言おうとした時


俺は白石ちゃんの言葉を聞いて理解ができなかった





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「Aさん、他校に彼氏いるじゃん。」





『え......？』





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何言ってんだ？


Aの彼氏は俺だろ？





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「朝、家きた時男の子と一緒で

その人、Aさんの彼氏だって言ってたよ。」





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一緒にいた男の子？


LINEを必死に思い出す





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......紫耀....





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紫耀がそう言った理由は何となくわかって


白石ちゃんが俺の家にいるとわかった時の


Aの顔も想像出来た





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俺は取り返しのつかないことをしたんだ


と、この時気づいた





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