[続] 私の王子様 2 - Yuta.Kishi -

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私も家に帰ろうと思った時


空が一気に黄色になった





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ﾊﾟﾁｯｯｯｯ、





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ﾄﾞｵｵｫｫｫｫｫﾝ





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『きゃああっ。』





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本当に無理





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身体の震えが止まらない、嫌だ





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思い出したくない


離れて、


私の頭から離れて...





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「A！」





『っ、....紫耀.....？』





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紫耀は靴箱でしゃがむ私に


まっ先に駆け寄ってきてブレザーをかけてくれる





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『なんで....

ここにいる、の....？』





「さっき岸くんと会って。

Aと靴箱で別れたって聞いたから。」





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雷が苦手なことを知ってる紫耀は


優しく頭を撫でてくれる





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「怖かったね、もう大丈夫やで。

俺がおるから。」





『っ、しょおおお...。』





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堪えていた涙が


今にも出てきそうだった





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でもここに他校の生徒がいるってわかったら


問題になるかもしれない





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「家、帰ろっか。」





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紫耀は優しく私を


起き上がらせてくれる





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隣を歩いてくれる紫耀は


時々顔を覗き込んで


大丈夫？って聞いてくれる





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本当に気遣いできる子





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家に着いた紫耀は私に聞いてきた





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「岸くんに言わないの？雷のこと。」





『....、言うタイミング逃しちゃった。』





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本来なら今日、


靴箱で言うべきだった





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でも急いで帰る優太くんを


引き止めれるほど


私には心に余裕がなかった





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「...何かあったら電話して。

あ、もちろんなんもなくてもいいよ。

秒で出るから。」





『ありがとう。』





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紫耀は私に


またね、と言って家へ帰って行った





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