[続] 私の王子様 2 - Yuta.Kishi -

082 K side ページ31

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文化祭が終わって1週間が経った





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後夜祭の事で


Aと俺は少し気まづくて


日常会話程度で未だにあまり喋れてない





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チラッとAの方を見ると


最近よく廉と喋ってる





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いや、正確に言うと


廉がAに喋りかけてるんだけど





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それで余裕ねぇって情けねえな.....





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『何話してんの。』





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気がついたら俺はAの机の前にいて





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お互い気まづいのに


Aはそんな事忘れてるのか


俺に顔を近づけてくる





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「来週誕生日なんでしょ！？

なんで教えてくれなかったの！」





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あー、廉から聞いたのか





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『だって言ったら絶対何かするじゃん。』





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頑張ってバイトで貯めたお金を


俺に使うなんて勿体ねぇし





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自分で働いたお金は


絶対自分に使った方がいいに決まってる





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「するに決まってるじゃん！

プレゼントとか何も用意してない...。」





『そんな気ぃ使わなくていいって！』





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そう言っても


Aは中々納得してくれなくて





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『じゃあ誕生日、俺の家来てご飯作って！』





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そう提案した





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「そんなのでいいの？」





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そんなん、じゃねぇのに





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Aの手料理が


この世で1番上手いからなのに





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『最高のプレゼントだから！』





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そう言い残して


俺は自分の席に戻った





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手料理楽しみだなぁ


なんて呑気に思いながら





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