[続] 私の王子様 2 - Yuta.Kishi -

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「あげる！！！」





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渡してきたのは


マイメロのキーホルダー





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私が中学生の頃から大好きなキャラクター





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『覚えててくれたんだ。』





「当たり前やん！」





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そういえば中学生の頃


夏祭りの射的でよく景品くれたっけ





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運動神経いいと射的までできるんだなぁ





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『ありがとう。』





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再び中庭のベンチに戻った私は


キーホルダーを受け取って見つめていた





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「....そんな嬉しん？笑」





『うん！中学の頃よくれたよね。

懐かしいー！』





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紫耀は私を見て


優しく笑う





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「嫌なこと忘れられた？」






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私はバッと紫耀の方を向いた





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紫耀は私から目線を外さない





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『さすが紫耀、

お見通しなんだね。』





「そりゃ色々あったけど

2年も彼氏やってたからなぁ笑。」





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そう言って紫耀は目付きを変える





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「岸くんのことでしょ。」





『....。』





「無理に聞かないよ？

でもさ、そんな苦しそうにしてるA

もう見たくない。」





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紫耀の言葉には重みがあって


まだ自分を責めてるんだ、って思った





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でもね、違うんだよ





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今はそうじゃないよ





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『...、廉くんはこの事知ってるんだけどね。』





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私は昨日起きたことを紫耀に話す





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白石さんと優太くんがキスしてた事





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優太くんに沢山キスされてごちゃごちゃになったこと





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紫耀は文になってない私の言葉を


ひとつもこぼさずに聞いてくれた





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