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電車の中でも繋がれていた右手
時々ぶつかる永瀬くんの肩
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全てにドキドキして心臓がうるさかった
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そんな幸せな時間はあっという間に過ぎて
気がつけばもう私の家の前
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PM9:30
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延ばしてもらった門限の30分前
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まだ一緒にいたいと思ってるのは私だけなのかな
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そういう不安が押し寄せてくる
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「あんさ、」
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顔をあげると何か気まづそうにしている廉くん
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「言いたくなかったらいいねんけどさ...、
Aちゃんってもしかして
付き合うの初めてやったりする？」
『.....。』
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ゆっくり縦に首を動かすと
永瀬くんは少しため息をついた
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......引かれたのかな
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高校2年生なら誰かと付き合った事ある子が殆どで
付き合っていなくても好きな人くらいは
みんな普通にいる
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廉くんの顔を恐る恐る下から見上げると
何故か嬉しそうな顔をしていた
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『廉くん？なんでそんなニヤニヤしてるの？』
「え！？顔でてた！？」
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はっず、なんて言ってる廉くんに
首を傾げる私
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すると廉くんは自分の手を私の頭の上においた
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「Aちゃんの初彼氏が俺とか嬉しいなぁって。」
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廉くんは今までに見たことがない
少し恥ずかしそうに
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でも太陽みたいな笑顔で
私と視線を重ねる
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『廉くん....は？』
「俺？」
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廉くんは格好いい上に頭も運動神経も良くて
更には優しい
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こんな完璧な人、
女の子が好きにならないわけがない....
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「俺もAちゃんが初めてやで？」
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その言葉を理解するのに
どれだけ時間がかかったか
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何人彼女がいたか
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その答えに
ゼロと返ってくるなんて思っていなかった
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苺大福(プロフ) - FMYさん» 初めまして！ありがとうございます！！岸くんメインの作品が多いですが.....(汗)ありがとうございます！よろしくお願いします。 (2020年4月11日 16時) (
レス) id: 57fd65d360 (このIDを非表示/違反報告)
FMY(プロフ) - はじめまして。廉くんとのストーリーきゅんきゅんしながら拝読させていただきました。他の作品も読ませていただきます！これからも頑張って下さい。楽しみにしています。 (2020年4月11日 14時) (レス) id: 489c69e91d (このIDを非表示/違反報告)
苺大福(プロフ) - りんりんさん» もうすぐ終わりになります...。楽しみにしてくださってありがとうございます！頑張って書いてみます！！ (2019年12月8日 13時) (レス) id: 57fd65d360 (このIDを非表示/違反報告)
苺大福(プロフ) - いろはすさん» ほんまですか！？ありがとうございます！私も書きながらキュンキュンしてます((( (2019年12月8日 13時) (レス) id: 57fd65d360 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - もうすぐラストでしょうか(;д;)更新楽しみにしている作品で、毎回キュンキュンで最高のお話で泣きそうになってます。これからも廉くんmainの作品楽しみにしています！ (2019年12月8日 0時) (レス) id: de7080785b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：苺大福
| 作成日時：2019年11月7日 21時
