心の中に (ページ39)

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蓮
「え？A？」

康二
「にぃ達の声聞こえとるん？」

大介
「………大にぃ少しだけお話するから
　聞きたかったら聞いてくれる、？

　…Aのこと、すごく大切でね？
　大好きなんだ。みんなそう思ってる。

　Aが生まれた時ねぇ、
　まだ康二と真都が家族になってそんなに
　経ってなくてまだ距離があったんだ。
　
　Aが生まれて、みんなでかわいがって。
　そんとき２歳くらいだった真都も
　兄ちゃん面してたんだよ？笑。
　そしたらね？
　自然と距離も縮まっていったんだ。
　家族が増えて、幸せも増えたの。

　母さんが家を出て行ったとき、
　Aは泣かなかったね。
　でも自分の部屋でさ一人で泣いてたの
　俺は知ってるからね？

　Aはみんなに心配かけたくなくて
　なんでも自分で解決しようとしちゃう癖が
　あるからさ、いつも心配だよ。

　父さんが亡くなったとき、
　悲しかったよね。
　大切な人が居なくなっちゃう悲しみは
　Aも知ってるでしょ？

　それはAも一緒だよ？
　Aもみんなにとって
　大切な人なんだよ。
　…一人で居なくなろうとしないでよ、」

声が、聞こえてるなら。

この思いを届けることが出来るなら。

Aがここに居たいと思ってくれるように、

俺の思いを精一杯。

いつから居たのか、みんなそろってて。

みんな泣いてる。

蓮
「、！握り、返してくれた、、」

…思いは届いたのかもしれない、届いてたら嬉しいな、

きっと今日のことはみんな忘れない。

大介
「Aが起きたいと思ったら戻ってきて？
　ずっと寝てるとさ、兄ちゃんたちなにもできないよ」

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