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北人side
樹が眠い顔をして乗り込んでくる。
樹「あ、北人さん。おはようございます。」
「おはよう、樹。」
挨拶をしながら俺の後ろに乗り込む樹。なんとか顔を引き締めてるつもりだったけどいつもと違う様子に気づいたのか
樹「なんか嬉しいことでもありました?なんかニヤニヤしてますけど。」
北人「なに言ってんの樹、寝ぼけてるんじゃない?」
樹「ふーん、気のせいですかね?」
とニヤニヤしながら聞いてくる樹に
「そうそう。気のせい、気のせい。」
と返す。生意気な後輩だけどかわいい後輩。まだ眠いのかキャップを頭に被せて上を向いたまま動かない。寝てるのか。
そう思ってLINEに来ているAちゃんからの通知を開く。未だ未読のままだけど。
樹「あ、やっぱり嬉しいことあったんすね。」
びっくりして後ろを向くと、ぬっと背中側から覗き込む樹。完全に油断してた。
「おい!勝手にみるなよ、樹!」
樹「この感じだと次にどうつなげようか迷ってるとかですか?」
と嬉しそうに声を弾ませている。樹にバレると全員にバレそうで怖い。
「絶対みんなに言うなよ!話広げるなよ!」
といえば
樹「えー、広げないっすよ。北人さん俺のこと信用してないんすね。」
「だって樹すぐ言うじゃん!」
樹「言わないっすよ!北人さんが奢ってくれるなら。」
と小声で付け足す樹に奢る約束をさせられた。そんなやりとりをしていると事務所に着いた。
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作者名:Jellyfish | 作成日時:2021年11月18日 16時