君との出会いを【吉野北人】 (ページ18)

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Aside

「あ、じゃあ連絡先聞いてもいいですか？」

由佳「え、お店じゃなくて教えてくれるんですか？」

「あ、お店でしたか！すみません、早とちりしてしまって…。」

由佳「いや全然！もしよろしいんだったら是非お願いしたいです！」

そうして彼女と連絡先を交換した。

名前を書きながら少し話していると、同い年らしくてお互い名前で呼ぶことに。

おとなしめだけど好きな話を笑顔でしてくれてとてもかわいい。なんだかいいお友達になれそう。この歳になってこう言う出会いってあんまりないから嬉しい。

メイクが終わってお会計を済ませ、ライブに向かう彼女をお見送りする。

由佳「ここってカフェもあるんですよね。今度お邪魔したいです！」

「はい、そうなんです！今度是非いらしてください！てか、敬語やめませんか？タメですし…！」

よし、一歩踏み出したぞ！A！なかなか勇気がいるな…。

由佳「え、いいんですか？はい！あ、うん！」

なんてお互い笑い合う。

そうして嬉しそうに店内を見回している由佳ちゃんを見てるとなぜか急に驚いたような顔をするけど、気にせずそのままお見送りしに行く。

すると帰り際に耳打ちをする由佳ちゃん。

由佳「え、あそこにいるのって、吉野さんじゃない？。」

「あ、知ってるの？声かけてこようか？」

由佳「いえ、いや、大丈夫です！大丈夫！」

「あ、そう？行ってらっしゃい！ライブ楽しんでね！」

由佳「うん！行ってきます！ありがとね！」

なににそんなに驚いてるの？由佳ちゃん。