君と僕 3

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ス「なんで入院してるか聞いても？」


「持病の悪化です

　我が儘を言って

　仕事させてもらってますし

　私の我が儘で引退することになったんで

　今まで応援してくださったファンの皆さんには

　ちゃんと恩返ししたいと思ってます」


「メンバーは私の残された時間を知ってるんで

　引退発表したときぐらいに引退でもいいって

　言ってくれたんですけど

　ちゃんと皆さんとお別れしたかったんで

　最後にツアーすることにしたんです」



ナ「この時初めて引退の理由を教えてくれた

　 すると、意外な訪問者が現れた」



『Aー、いるー？』


「いるよー」


『あれ？

　もしかして、ダメだった？』


「んー？

　翔平いても大丈夫ですか？」


ス「ぜひ！いてください！」


『ありがとうございますｗ』


ス「大谷選手はよく来られるんですか？」


『時間があるときは来てます

　色々、心配なんでｗ』


ス「大谷選手は引退理由知ってるんですか？」


『はい、知ってます』


「引退決まった時に連絡しましたよー」

　
『くれたねぇ

　結弦も知ってるよねー』


「そうだねー

　まぁ、2人には発表のあと迷惑かけましたよｗ」


『自主トレ期間なのに記者の方たちの人数がすごかったｗ』


「2人にはホントに助けて貰ったし

　メンバー以外で

　くだらないこと言い合って

　仕事のこととか

　何気ないことを相談できる人って

　2人に会うまではいなかったから
　
　ほんとに感謝してます」



ナ「高橋は学校というものに通ったことがないという

　 デビューしたときはまだ幼稚園に通っていた

　 デビュー後は国内外問わず映画にドラマに引っ張りだこ

　 雑誌の取材も後を絶たない

　 その間には嵐としての活動

　 時にはアーティストの一面も持っている

　 だから親友2人の存在は大きいという」



「2人に出会わなかったら自分の生活の異常さにも気づいてないし

　普通の生活っていうものを知らなかったんで

　自分がどれだけ普通じゃないってわからなかったです

　すいません、ちょっとベッド倒していいですか？」


『僕、やるよ

　どうした？気持ち悪い？

　ぐるぐるする？』


「・・・うん」


『足、あげるね』


ナ「大谷選手の手慣れた手つきに驚かされた

　 それほど彼はここに来ているのだろう」

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