9ー3,天使が拗ねました ページ20
プイッ……
『ジ、ジミナァ…ごめんって…』
ジミン「……ふんっ」
『怒んないでぇ…』
可愛い天使を拗ねさせてしまいました。(大失態)
ーーー遡ること数十分前…ーーー
公園からの帰り道。
たくさん遊んでご機嫌なジミンと、家に向かって歩いていた。
ジミン「楽しかったね!」
『そうだねぇ』
ジミン「お歌も歌えたし!」
『また聞かせてね』
ジミン「うん!」
いつものように楽しく会話をしていると、ふとコンビニの窓に、彗星のポスターを見つけた。
無意識に、彼のことを思い出す。
ジンオッパ……元気かな?
『……会いたいなぁ』
気づくと、そんなことを口に出していた。
ジミン「へ?」
『あっ、ごめん。ひとりごと。』
ジミン「……誰に会いたいの?」
『え、いや……』
ジミン「ジンヒョン?」
『…』
図星だった私は無言でコクリと頷く。
ジミン「ふーん。」
『ジミナ…?』
ジミン「僕といるのに、○○ちゃんはずっとヒョンのこと考えてるんだ。」
『え…』
ジミン「……もう知らないっ(プイッ)」
『!!』
そして、今に至る。
『ジミナ……ごめんってば……』
ジミン「…」
『どうしたら許してくれる…?』
ジミン「……僕のお願い聞いてくれるなら許してあげてもいいよっ」
この子は本当にずるい……
そんなこと言われたら、なんでも聞いてあげたくなってしまうじゃないか。
私は結局ジミンの可愛い笑顔が見たくて、“わかったよ”と答える。
『お願いってなに?』
ジミン「………今日は一緒のお布団で寝よっ」
『……へ?なんで?』
ジミン「いいからっ!」
“わかった?”とまだ少し怒り気味で念を押してきたジミンは、私がコクリと頷くと、満足そうに私の手を引いて歩き出した。
一人で寝るの、怖かったのかな?
それとも、寒かったとか?
どちらにしても可愛いなぁと思ってしまう私は、どうしようもなくこの小悪魔天使の虜らしい。
ーーーーーーーーーーーー
ジミン「……なんでベッドで寝てるの。」
『へ?』
ジミン「今日は一緒に寝るって言ったでしょっ」
『あっ……そうだった。』
ジミン「もぉ!忘れないでよっ!」
『ごめんごめん』
またしても天使を怒らせてしまった。
私は不器用な方だから、どうしても考え事などをしていると、別のことが頭から抜けてしまうところがあって…
………ジンオッパ。
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なーさ(プロフ) - Chocoさん» コメントありがとうございます!感動していただけたようで、とても嬉しいです…。温かいお言葉をありがとうございます!今後の作品も応援していただけると嬉しいです! (2023年4月1日 8時) (レス) @page49 id: 292eed826b (このIDを非表示/違反報告)
Choco(プロフ) - こんばんわ、初コメ失礼します!なーささんの作品を読ませてもらい、ホントに恥ずかしいですが泣いてしまいました…。素敵な作品を作って下さりありがとうございます!!なーささんの作品とても大好きです! (2023年4月1日 1時) (レス) id: 59651d7816 (このIDを非表示/違反報告)
なーさ(プロフ) - あんにょんさんさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです…励みになります(泣)これからも更新頑張りますね! (2023年2月10日 0時) (レス) id: 292eed826b (このIDを非表示/違反報告)
あんにょんさん(プロフ) - もう、ほんと、神作品すぎます…!いっそドラマ化してほしいくらいです笑 応援しています!! (2023年2月9日 15時) (レス) id: 999eb198b5 (このIDを非表示/違反報告)
なーさ(プロフ) - 月花さん» コメントありがとうございます!尊敬だなんて……私にはもったいないお言葉です。(泣)これからもこまめな投稿を心掛けて頑張りますので、よろしくお願いいたします! (2021年7月13日 23時) (レス) id: 292eed826b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なーさ | 作成日時:2021年6月15日 23時