8ー6,不安は確信へ【ジン視点】 ページ17
『また、すぐに会いに来てくれますか?』
真っ直ぐに見つめてそう聞いてきた○○に、僕ははっきりと首を縦に振ることが出来なかった。
僕も、君と一緒にいたいよ。
叶うことなら、ずっと。
でも、ずっと引っかかっていたことがあって……
それが確信に変わってしまったんだ。
ー遡ること1ヶ月前ー
テヒョン「じんひょーんっ!おかえりなさい!」
ジン「おーテヒョンア、ただいま。
…良い子にしてたかー?」
テヒョン「うん!ぼくいい子にしてた!」
ジン「そうか、えらいぞー。」
ジョングク「あー!ずるい!
ヒョンー、僕も良い子にしてたよ!」
そう言って、目をキラキラさせながら僕を見上げてくる末っ子組2人をわしゃわしゃと撫でる。
久しぶりの騒がしい我が家。
昨日、○○と静かに星を眺めていたせいもあって、落差で少し頭が痛くなりそうだ。
部屋の奥にはソファーに座りながら読書をするナムジュンの姿があって、その他の3人は見当たらなかった。
ジン「ヤー、ナムジュナ。チビたちの面倒見ててくれてありがとうな。」
ナムジュナ「いいんだよ。ヒョンも息抜きは必要だろ?」
ジン「ほんとにお前は優しいな…」
ナムジュナ「はは、ありがとう」
ジン「……そんな優しいナムジュナに、一つ頼み事があるんだ。」
ナムジュナ「?」
そう言ってナムジュンと二人でやってきたのは、この妖精界で一番大きな図書館。
ここには数億年前からの古い資料が多く残されている。
“妖精と人間が関わることへの代償について、調べるのを手伝ってほしいんだ”
そう伝えると、思い詰めた表情をしていた僕を気遣ったのか、ナムジュンはすぐに腰を上げてついてきてくれた。
特に、何か確証があるわけじゃない。
けど…
麗子さんの病が、なんの前触れもなく急に悪化して亡くなったことが、どうしても引っかかっていたんだ。
病なんて、いつ再発するかわからない……
でも、それがどうしても偶然だとは思えなかった。
もしかしたら………僕のせいかもしれない。
次第にそう思うようになっていった。
調べ始めてから数時間後……
ナムジュン「ヒョン。これ、見てください。」
ジン「え、ああ。
……………これって」
ナムジュン「……」
ナムジュンが手にした古い書籍に書かれていた内容、それは…
“妖精と人間が恋に落ちると、その人間の生気を無意識に吸ってしまう”
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なーさ(プロフ) - Chocoさん» コメントありがとうございます!感動していただけたようで、とても嬉しいです…。温かいお言葉をありがとうございます!今後の作品も応援していただけると嬉しいです! (2023年4月1日 8時) (レス) @page49 id: 292eed826b (このIDを非表示/違反報告)
Choco(プロフ) - こんばんわ、初コメ失礼します!なーささんの作品を読ませてもらい、ホントに恥ずかしいですが泣いてしまいました…。素敵な作品を作って下さりありがとうございます!!なーささんの作品とても大好きです! (2023年4月1日 1時) (レス) id: 59651d7816 (このIDを非表示/違反報告)
なーさ(プロフ) - あんにょんさんさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです…励みになります(泣)これからも更新頑張りますね! (2023年2月10日 0時) (レス) id: 292eed826b (このIDを非表示/違反報告)
あんにょんさん(プロフ) - もう、ほんと、神作品すぎます…!いっそドラマ化してほしいくらいです笑 応援しています!! (2023年2月9日 15時) (レス) id: 999eb198b5 (このIDを非表示/違反報告)
なーさ(プロフ) - 月花さん» コメントありがとうございます!尊敬だなんて……私にはもったいないお言葉です。(泣)これからもこまめな投稿を心掛けて頑張りますので、よろしくお願いいたします! (2021年7月13日 23時) (レス) id: 292eed826b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なーさ | 作成日時:2021年6月15日 23時