第8章ー1,オッパは拗ねています ページ12
『それでねー?悠太ったら本当馬鹿で…笑
……ってジンオッパー?聞いてますー?』
ジン「…うん」
『…何かありましたか?』
ジン「別にー?」
今日は久しぶりのジンオッパとの再会。
嬉しくて舞い上がっていた私は、今日学校であった面白い出来事を喋り倒していたんだけど…
最初はヒャヒャッと笑いながら楽しそうに聞いていてくれたのに、どうも途中から様子がおかしい。
『嘘だ。オッパ、なんか途中から素っ気ないです。』
ジン「…気のせいじゃない?」
『……じゃあ、話の続きしますよ?
それで悠太が…』
ジン「やっぱりその話もう聞きたくない。」
『へ?…なんで?』
ジン「いいから。もうその話終わりっ。」
そう言って頬を膨らませると、プイッとそっぽを向いてしまったジンオッパ。
………え?なんで拗ねたの?
『……私、何かしましたか?』
ジン「いや?」
『じゃあなんで拗ねてるんですか…』
ジン「別に拗ねてない」
『ならこっち向いてください』
ジン「やだ。」
『……んーもぅ!なんなんですかぁ!』
煮え切らない態度をとるジンオッパに痺れを切らすと、私を怒らせたかと心配したのか、彼は様子を伺うようにチラッとこちらを振り向く。
ジン「……いいねっ、楽しそうで」
『え?』
ジン「オッパよりも悠太とかいう子の方がいいんだっ…」
『…は?』
不貞腐れながらボソボソそう呟くと、またフイッと向こうを向いてしまう。
『……ヤキモチ……ですか?』
ジン「……」
否定しないってことは………そういうこと?
どんどん耳が赤くなっていくオッパは、後ろ姿でも照れていることが一目瞭然だった。
『……オッパって意外と余裕ないんですねっ笑』
ジン「はぁ?!」
『かーわいーっ♪』
からかうようにそう言うと、ジンオッパはそれからしばらく口を聞いてくれなかった。
肩幅と器の大きさは反比例らしい。
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『オッパー?そろそろ口聞いてくれてもいいんじゃ……』
ジン「ムスッ」
『効果音声に出すタイプなんですね。』
ジン「ギクゥ」
『……本当は喋りたいんでしょ。』
ジン「……」
『素直になったらどうですかー?』
ジン「……○○がそんなにオッパと喋りたいなら、喋ってあげてもいいけど?」
『喋りたいです。ジンオッパのお話も、もっと聞きたい。』
ジン「……ふーん」
お、機嫌直った。
8ー2,弟さん→←7ー11,どうかそのままで【途中、ホソク視点】
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なーさ(プロフ) - Chocoさん» コメントありがとうございます!感動していただけたようで、とても嬉しいです…。温かいお言葉をありがとうございます!今後の作品も応援していただけると嬉しいです! (2023年4月1日 8時) (レス) @page49 id: 292eed826b (このIDを非表示/違反報告)
Choco(プロフ) - こんばんわ、初コメ失礼します!なーささんの作品を読ませてもらい、ホントに恥ずかしいですが泣いてしまいました…。素敵な作品を作って下さりありがとうございます!!なーささんの作品とても大好きです! (2023年4月1日 1時) (レス) id: 59651d7816 (このIDを非表示/違反報告)
なーさ(プロフ) - あんにょんさんさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです…励みになります(泣)これからも更新頑張りますね! (2023年2月10日 0時) (レス) id: 292eed826b (このIDを非表示/違反報告)
あんにょんさん(プロフ) - もう、ほんと、神作品すぎます…!いっそドラマ化してほしいくらいです笑 応援しています!! (2023年2月9日 15時) (レス) id: 999eb198b5 (このIDを非表示/違反報告)
なーさ(プロフ) - 月花さん» コメントありがとうございます!尊敬だなんて……私にはもったいないお言葉です。(泣)これからもこまめな投稿を心掛けて頑張りますので、よろしくお願いいたします! (2021年7月13日 23時) (レス) id: 292eed826b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なーさ | 作成日時:2021年6月15日 23時