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その日は朝からとてもいい天気で、風も温かかった。
私は潤に抱き上げられながら、窓から公園を見ていた。
公園には桜が咲いていて、時折強く吹く風が一面ピンクに染めていた。
「花見行きたいなぁ。来週には散っちゃうかな。公園の桜は毎日見てるけどな」
「な、A」そう言いながら顔を摺り寄せてくる。
「雅紀んとこ行く前にミルク飲もうか。そうだ、昨日イチゴ買ったからイチゴも食べよう」
私はイチゴが大好きで嬉しくて早く食べたくて、潤がお皿を床に置く前に潤の手に飛びついてしまった。
「うわっ。・・・あー・・」
ミルクがこぼれて私の服と右足のお出かけ用のリボンが汚れてしまった。
私は怒られると思ってしゅんとしてしまう。
でも潤は怒らなかった。
潤が一番お気に入りの白いかわいい服と家で付けてるピンクのリボンを持ってきて
「これに着替えよう」
って着替えさせてくれた。
「ほどけないように、ぎゅっと、ね」
そう言いながら、足にリボンを結んでくれた。
小さく切ったイチゴを潤の手から食べているとき、ピンポーンと鳴った。
「雅紀かな」
そう言って開けたドアからは、花の匂いがした。
「え？早くない？」
「だって早く潤に会いたかったから」
「ふふ。そっか」
ドアを開けたまま話してるせいで、風と一緒に花の匂いが入ってくる。
私は潤の足元まで行って、この匂いは嫌だと鳴いた。
「キャッ。この子ホントによく吠えるわよね。今日はどうしているの？」
「まだ時間早いから、雅紀に預かってもらってないんだ」
そう言いながら私を抱き上げる。
「そっか。じゃぁ、雅紀君が迎えに来てくれるまで一緒に待ってようか。あ。このリボン可愛い」
レイが私の大切なリボンに触れたので、抵抗しようと動いたら
「・・いっ、、た・・」
レイの手をひっかいてしまった。
「大丈夫か、レイっ。A、なんで急に暴れるんだよ。ダメじゃないかっ」
「ぅん、・・大丈夫だけど・・」
そう言いながらレイは私をちらっと見た。
それを見て潤は
「A、雅紀んちに行って」
と私を玄関の外に出した。
「わかるだろ？雅紀んとこ行くんだよ」
そう言って私のお尻を押すから、私は言われた通り雅紀の家に向かった。
雅紀の家の前に着く前に、バタンとドアが閉まる音がした。
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ちな(プロフ) - ayaさん» ayaさん、コメントありがとうございます。とても嬉しいです！期待に沿えるかわかりませんが、がんばりますので、これからもよろしくお願いします。 (2019年4月6日 7時) (
レス) id: 39df0fabf1 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - ちなさん、こんにちは！初コメです。まだ始まったばかりのこのお話ですが、ワクワクしながら読ませて頂きました。私もＪに飼われたい！続きも楽しみにしてますね^^ (2019年4月1日 12時) (レス) id: 09a0cb5a29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちな | 作成日時：2019年4月1日 0時
