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昨日、白くて冷たい雪が降った。
ベランダで、潤が小さな雪玉を作って投げたから
和君と遊んでる時みたいにそれを拾いに行って咥えようとしたら
それはとっても冷たくて、口の中で溶けてしまった。
びっくりして雪玉を探し回る私を見て、潤が大笑いした。
そんな日の翌日。
潤はレイと一緒に帰ってきた。
やっぱりレイからは花の匂いがした。
私が鳴くと
「やっぱり私の部屋に行こう？」
「それは無理。夜にAを一人にはできないよ」
「大丈夫よ一晩くらい。勝手に寝るでしょ」
「ダメ。俺が嫌なの」
「もうっ。雅紀君は？」
「今日はイヴなうえに雅紀の誕生日だよ？そんな日にさすがにAを預かってって言えないよ」
潤がレイにキスをする。
「機嫌直して？Aは賢い子だから言えばおとなしくしてるよ」
そう言って。
二人は立ち上がってベッドのある部屋に入っていったから、私も着いていくと潤に抱えられて
「Aはここにいて」
とブランケットの上に置かれた。
今まで家の中では、何をするときもずっと一緒だったのに。
潤はレイと二人だけで部屋の中に入ると、ドアをパタンと閉めた。
潤がここにいるようにと言ったから、私は仕方なくブランケットの上で丸まっていた。
しばらくすると、部屋の中から変な声が聞こえる。
レイの声？
どうしたんだろう。
今までに聞いたことのない声だ。
大丈夫かな。
私は心配になってドアをカリカリとひっかいた。
それでも変な声は聞こえる。
潤、潤は大丈夫？
私は心配で潤を呼んだ。
するとドアが開いて、なぜかお風呂に入る時みたいな姿の潤が現れて
「A、ドアをカリカリしちゃダメ。何も心配いらないからわんわん吠えちゃダメ。わかるか？このブランケットの上でおとなしく待ってて。Aはいい子だからできるよね。待て。待てだよ、A」
そう言って私をもう一度ブランケットの上まで運ぶと、またベッドの部屋に入っていった。
しばらくするとまた変な声が聞こえてきたけれど
潤にカリカリしちゃいけないって言われたし、鳴いてもいけないって言われたから
私はどうすることもできない。
それでも心配でドアの前をウロウロウロウロ歩き回っていた。
変な声が聞こえなくなっても、潤は部屋から出てこなかった。
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ちな(プロフ) - ayaさん» ayaさん、コメントありがとうございます。とても嬉しいです！期待に沿えるかわかりませんが、がんばりますので、これからもよろしくお願いします。 (2019年4月6日 7時) (
レス) id: 39df0fabf1 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - ちなさん、こんにちは！初コメです。まだ始まったばかりのこのお話ですが、ワクワクしながら読ませて頂きました。私もＪに飼われたい！続きも楽しみにしてますね^^ (2019年4月1日 12時) (レス) id: 09a0cb5a29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちな | 作成日時：2019年4月1日 0時
