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初めてレイが家に来たとき、潤が扉を開けた途端、花の匂いがした。
今まで嗅いだことのない匂い。
レイの匂いだ。
潤が私を抱き上げて
「この子がいつも話してるAだ。かわいいだろ」
と私を紹介してくれた。
レイが近づいて私の頭を撫でてくれた時、花の匂いがきつくなった。
私は耐えられなくて鳴いた。
レイは手を離してくれた。
ソファで潤とレイが話しているときも、私はいつものように潤の傍にいた。
潤がレイに、いつも潤が飲んでるのと同じコーヒーを持ってきて
その時私にもミルクを持ってきてくれたから
いつものようにありがとうって潤をペロッと舐めたら、レイが
「潤君、申し訳ないけど口拭いてくれる？犬が舐めた口にキスできない」
そう言って
「あ・・・そっか、ごめんごめん、つい習慣で」
と言いながら潤は口を拭いた。
そして
「これでＯＫ？」
と言うとレイとキスをした。
その日から時々、潤は花の匂いをさせて帰ってきた。
花の匂いがするときは帰りがとても遅くて、夜の散歩は行かなかった。
キスもなでなでもなかった。
でもご飯は、変な匂いがするときと同じで、水を飲みながら私の近くに座った潤の傍で食べた。
「今日は散歩行けなくててごめんな。明日の朝は絶対行こうな」
そう言いながら私の頭を撫でた。
私は少しだけ、花の匂いが嫌いだった。
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ちな(プロフ) - ayaさん» ayaさん、コメントありがとうございます。とても嬉しいです！期待に沿えるかわかりませんが、がんばりますので、これからもよろしくお願いします。 (2019年4月6日 7時) (
レス) id: 39df0fabf1 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - ちなさん、こんにちは！初コメです。まだ始まったばかりのこのお話ですが、ワクワクしながら読ませて頂きました。私もＪに飼われたい！続きも楽しみにしてますね^^ (2019年4月1日 12時) (レス) id: 09a0cb5a29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちな | 作成日時：2019年4月1日 0時
