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冷蔵庫の中には、腐ってしまったイチゴ。
それを見ると、自分の手から嬉しそうにイチゴを食べていたAのことを思い出して辛かった。
でも、捨てることもできずにいた。
触ることさえできなかった。
水だけを取り出し、冷蔵庫の扉を閉じた時、インターホンが鳴った。
届いた宅配を開けると、中は、Aのために用意しておいた、犬用のケーキだった。
そうか・・・、今日はAの誕生日だ。
Aがウチに来た日。
Aの写真の前にケーキを置く。
祝ってやりたかったのに。
A・・・ごめん、ごめんな・・・A・・っ
あんなに愛してたのに。
俺が最後にAに言った言葉は、Aを怒る言葉と家から追い出す言葉。
Aがちゃんと雅紀の家に行くのを見届けることもしないで
追い出すだけ追い出して扉を閉めてしまった。
あの時Aはどんな顔をしてた？どんな風だった？
よく思い出せない。
でもきっと悲しそうに寂しそうにしていたんだろう。
最後にAにそんな顔をさせたのは他ならぬ俺だ。
俺は最低だ。
Aは俺にたくさんの幸せをくれたのに。
それなのに俺は・・・っ
手の中で、真っ白な服を真っ赤に染めて動かないAの姿が
しっかりとリボンを咥えて離さないAの姿が
今も鮮明に、目に、心に、焼き付いていた。
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ちな(プロフ) - ayaさん» ayaさん、コメントありがとうございます。とても嬉しいです！期待に沿えるかわかりませんが、がんばりますので、これからもよろしくお願いします。 (2019年4月6日 7時) (
レス) id: 39df0fabf1 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - ちなさん、こんにちは！初コメです。まだ始まったばかりのこのお話ですが、ワクワクしながら読ませて頂きました。私もＪに飼われたい！続きも楽しみにしてますね^^ (2019年4月1日 12時) (レス) id: 09a0cb5a29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちな | 作成日時：2019年4月1日 0時
