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風が秋の終わりを感じさせるようになるころ、レイに告白された。
レイは美人でどっちかって言うと好みだったし、
仕事も一生懸命で、周りからの評判も良かった。
俺も普段から見てて、いい子だなって思ってた。
『女神がリアルな彼女も連れてきてくれるといいな』
・・・まぁ、Aが連れてきてくれたってことはないだろうけど。
他に好きな子がいるわけでもないし、特に断る理由もないし、付き合うことにした。
付き合ってみてわかったのは、レイはとても甘え上手だってこと。
ベタベタあからさまな感じじゃなく、自然と甘えてくるのは素直にうれしくて、可愛いと思った。
Aのことを話したときは、ペットは今まで飼ったことないけど私も会ってみたいな。って言ってくれて、それも嬉しかった。
だから、Aにレイを紹介したくてレイを家に連れてきた。
Aを抱き上げ「かわいいだろ」ってレイに見せると
「かわいいーっ」
ってAの頭を撫でてくれた。
だろだろっ。って思いながらその様子を見てたら、突然Aが吠えた。
「きゃっ」
びっくりしたレイが手を引く。
「あ、ごめん。いつもはこんなに吠えたりしないんだ。どうしたんだろ。びっくりしたよな。許してやって」
Aをレイから離しながらレイに謝ると
「ううん、大丈夫。見たことない人が急に触ったから、Aちゃんもびっくりしちゃったのかも」
そう言って笑ってくれた。
でもAは人見知りなんて今までしなかった。
鳴くことはあっても吠えるなんてめったにないのに。
「コーヒーでいい？」
「うん。ありがとう」
レイにコーヒーを出して、Aにはミルクを入れる。
いつものように顔を近づけ、ありがとうのキスをして、頭を撫でる。
それを見ていたレイに
「潤君、ごめんね。申し訳ないんだけど・・・口、拭いてもらえるかな。私犬が舐めた口にキスできない」
って言われた。
そっか。レイはペット飼ったことないって言ってたもんな。
俺にとっては普通でも、そうじゃない人にとったら、ちょっと・・ってなるのかもしれない。
「ごめん、つい習慣で」
近くにあったウエットティッシュで口を拭く。
「習慣？」
「うん。Aからのありがとうなんだよ。今ミルク出してやったから、ありがとうってしてくれんの」
「ふうん、そうなんだ」
「これでＯＫ？」
拭き終わってレイを見ると「うん」と言いながらキスしてきた。
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ちな(プロフ) - ayaさん» ayaさん、コメントありがとうございます。とても嬉しいです！期待に沿えるかわかりませんが、がんばりますので、これからもよろしくお願いします。 (2019年4月6日 7時) (
レス) id: 39df0fabf1 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - ちなさん、こんにちは！初コメです。まだ始まったばかりのこのお話ですが、ワクワクしながら読ませて頂きました。私もＪに飼われたい！続きも楽しみにしてますね^^ (2019年4月1日 12時) (レス) id: 09a0cb5a29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちな | 作成日時：2019年4月1日 0時
