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「ところで。何でAって名前なの？人間の女の子みたいだよね」
「なんて言うか・・俺にとってAはペットっていうより、俺を必要としてくれたたった一人の子って言うか」
「えぇー、大げさだなぁ」
「全然大げさじゃねーよ。Aだけなんだ。俺を見て懐いてくれたのは。だから、人間の女の子みたいな名前がいいかなーって思って」
「ふーん(笑)」
「なんだよ、いいだろ」
「ふふ。うん。すっごくいいと思う」
雅紀にそう言われて、なんか超恥ずかしかったけど、超うれしかった。
「いい名前付けてもらってよかったねぇ」
と言いながら雅紀はAを抱き上げた。
「あれ？この子ここどうしたの？」
「あぁ、足の怪我？まだ小さい時に他の犬とじゃれ合ってて怪我したらしい」
「そうなんだ。痛かったねー。頑張ったねー」
Aにほおずりしながら言う雅紀を見て思った。
Aは毎回、こんな風に怪我のこと言われてたのかなって。
雅紀は優しいやつだからいいけど、中には嫌な顔するやつとかもいるのかなって。
でも、この怪我のおかげで、Aは俺が行くまであの店にいてくれたんだって思うと
その傷が愛おしくなってきて、可愛くしてやらなきゃって思った。
女の子で可愛いと言えばリボンだろ、と思って仕事帰りにピンクのリボンを買った。
リボンなんて、今までだったら恥ずかしくて、絶対買ったりできなかった。
まぁ、買おうと思ったこともないけど。
でも、Aの足に巻くんだと思ったら、何の抵抗もなく、綺麗なピンクのリボンを手に取っていた。
足にリボンを巻いてやると、不思議そうに見てクンクン匂いを嗅いでる。
「ほどいちゃだめだぞ」
そう言うと、ワンっと鳴いた。
雅紀にアドバイスされた通り、散歩のために家の前の公園に行ったら
結構他にも犬を散歩させてる人がいて
全部ってわけじゃないけど、かわいい服を着てる子が多くて、犬用の服があることを知った。
ゴールデンウィーク直前、雅紀に付き合ってもらって、Aのための服を買いに来た。
すぐにリボンに気づいた雅紀が
「これいいね。すっごくかわいいよ」
って言うから
「よかったねー、Aちゃん」とか言いながらAにほおずりしてる雅紀に
「だろ？」ってちょっとドヤってみた。
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ちな(プロフ) - ayaさん» ayaさん、コメントありがとうございます。とても嬉しいです！期待に沿えるかわかりませんが、がんばりますので、これからもよろしくお願いします。 (2019年4月6日 7時) (
レス) id: 39df0fabf1 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - ちなさん、こんにちは！初コメです。まだ始まったばかりのこのお話ですが、ワクワクしながら読ませて頂きました。私もＪに飼われたい！続きも楽しみにしてますね^^ (2019年4月1日 12時) (レス) id: 09a0cb5a29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちな | 作成日時：2019年4月1日 0時
