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「じゅん・・・」
「なーに見てんの」
「あ・・おーちゃん」
「あー、まぁた潤のこと見てんのか」
「ん・・潤また泣いてる」
「お前が死んでちょうど１年だからな」
ここは天国。
おーちゃんは背中にふわふわした大きな羽が付いていてすごくキレイ。
みんなはおーちゃんのこと大天使様って呼ぶ。
「大天使って何？」
っておーちゃんに聞いたら
「そんなこと初めて聞かれたぞ」
って笑いながら
「すげぇ天使って意味だ。偉いんだぞ。大きい天使って書くんだよ」
って教えてくれた。
「大きい天使？じゃぁおーちゃんだね」
って私が言うと
「お前面白いな。気に入ったからお前にだけそう呼ぶこと許してやる」
そう言ったから、その時からおーちゃんはおーちゃんになった。
「ねぇおーちゃん。潤にもおーちゃんの歌聞かせてあげてよ。おーちゃんの綺麗な歌声聞いたら、きっと潤も元気になってくれる」
「ふふん。お前もここに来たときは、泣いてばっかだったかんなぁ」
「うん。でもおーちゃんのおかげで泣き止んだ、だから」
「だめだな」
「なんで？」
「だってあいつ死んでねーもん。俺の声は生きてるやつには聞こえない」
私はまた、窓から潤の姿を見つめた。
「アイツ自分のこと責めてるからなぁ。今アイツの涙止められんのはお前だけかもな」
「じゃぁ私潤のとこに行く。どうしたらいい？」
「無理。だってお前はもう死んでる」
「じゃぁ潤はずっと泣いたままなの？」
「いやいやそのうち・・・・あー・・・アイツは思い出して泣くなぁ」
おーちゃんは目を瞑って考えるみたいにした後、困ったように笑って言った。
「そんなのダメだよっ。潤には笑っててほしいの。おーちゃんすげぇ天使なんでしょ？何とかしてっ」
「・・・まぁ、何とかできなくもないけど」
「ほんとっ？！じゃぁしてっ。今すぐしてっ」
おーちゃんの腕を掴んでお願いした。
「そんな簡単に言うなよ。３つしかないんだぞ」
「何が？」
「下界旅行権」
「げかいりょこうけん？」
「まぁ、今までも１回も使わなかったから、これからもいつ使うかわかんねーし、１回使ってもまだ２回あるし、そもそも俺あんまり下界に興味ないし、お前のために使ってやってもいいぞ」
「ホントに？そんなに大切なの使ってくれるの？」
「あぁ、お前は俺に名前をくれたからな」
「名前？」
「おーちゃん」
「おーちゃん」
「そう。だからお前のために１回使ってやる」
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ちな(プロフ) - ayaさん» ayaさん、コメントありがとうございます。とても嬉しいです！期待に沿えるかわかりませんが、がんばりますので、これからもよろしくお願いします。 (2019年4月6日 7時) (
レス) id: 39df0fabf1 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - ちなさん、こんにちは！初コメです。まだ始まったばかりのこのお話ですが、ワクワクしながら読ませて頂きました。私もＪに飼われたい！続きも楽しみにしてますね^^ (2019年4月1日 12時) (レス) id: 09a0cb5a29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちな | 作成日時：2019年4月1日 0時
