強めな執事 ２

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その頃家庭科室の前では



風「 悪い、待たせた 」


麗「 いえ、来てくれてありがとうございます。…もう薄々気づいてると思うんですけど、私菊池さんのことが好きです 」



風「 …… 」



麗「 優しくてカッコよくて何でもできて、困った時に頼りになる菊池さんが好きです。たとえAちゃんの執事であろうと、私は菊池さんと一緒にいたいです。…私と付き合ってもらえませんか？ 」



風「 …ごめん。気持ちは嬉しいけど付き合えない 」



麗「 Aちゃんの執事だからですか？ 」



風「 たとえ執事じゃなかったとしても、付き合うことはできない。執事でも執事じゃなくても、これから先も守って側にいたいと思うのはAだけなんだ。だから…ごめん 」





麗「 ……わかってました、最初から私の入る隙なんかないことくらい。今日一緒に文化祭をまわって分かったんです。私が好きになった菊池さんには必ずAちゃんが関係してるんだって 」



麗「 Aちゃんにだけ見せる優しい笑顔も、心配して駆け回る姿も、先を見越していつだって守れる状態でいるところも、私が好きになったのは菊池さんじゃなくてAちゃんのことを思っているときの菊池さんだったんだって分かったんです 」






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