【名前変換オリジナル】先生こーりゃくっ！！

5話 ページ7

「他なんか聞きたいことあるか」
「彼女いますか」

しまった口が滑った。
周りのみんなは私を凝視している。こいつどうしちゃったのっていう目だ。
やばいこれ絶対やばいやつだ。怒られる！！！

「は？彼女？…ああ彼女ね。絶賛募集中だ」

今度は深淵先生に視線が集まった。
え、何この人こんなキャラなの？…って多分みんな思ってる。
しかもこれ言ってる本人ピクリとも笑ってない。

「…他質問ないなら練習始めるぞ」

ぽかーんとしたまま固まっている部員を不思議そうに眺めながら先生は言った。
こんなにキャラがつかめない人初めて見た。どっかに説明書とかついてないのか。
私が先生を眺めて説明書を探しているうちに、先生はホワイトボードに練習メニューを書いていた。…腹立つほど字上手い。達筆(？)だ。

ランニング、フットワーク、……なんだ、普通じゃんか。
みんなホッとした顔をしている。

「ん、じゃあ体育館周り５周走ってこい」
「「「はーい！！」」」

みんな素晴らしくいい返事をする。だって５周なんか余裕だもん。
ちょっと息切れするだけだもん…！まあみんなは全く息乱れてないけどね…！！

「はいお疲れ。次フットワークやるから男女各５列ずつで並んで」

先生は何の表情もなく私たちをねぎらった。
…もうすこしニコニコしてれば彼女できると思うよ、深淵先生。

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