【名前変換オリジナル】先生こーりゃくっ！！

41話 ページ44

「よし、帰るか」

私は黙って頷く。
だめだ、妙に意識してしまう。

先生は私の様子には気づかずに口を開いた。

「お前明日朝練くるか」
「はい」

先生は笑って少し伸びをした。

「じゃあ早く寝るか」
「……すみません」
「いや別にいいよ」

私はため息を吐いた。

「……これは私も寝坊出来ませんね」
「眠ければ寝てりゃいいよ。俺は一人で寂しくシュート打ってるから」
「あまりにも哀れなので行きます」

私は少し笑った。
先生が一瞬こちらを見たような気がしたが、私が見た時には彼は車のエンジンを掛けていた。

「先生ってお酒飲むんですか？」
「今は飲んでないぞ」
「あたりまえですよ。飲んでたら捕まります」

先生は少し考えてから答えた。

「飲めるけどそんなに好きじゃない」
「ちょっと意外です。私の方がお酒に強いのかな」
「違法だ。捕まるぞ」
「飲んだことありませんよ」

先生はしばらく笑っていた。
やっぱり夜だとテンション高いなこの人。

「夜行性ですか？」
「それは人に対して使う言葉か？夜型とか言ってくれ」
「それを踏まえて、夜行性ですか？」

頭をぱこんと叩かれた。
私は大袈裟に頭を抱えて喚く。

「体罰だ！！！！」
「腹蹴られた時に言え」

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