【名前変換オリジナル】先生こーりゃくっ！！

3話 ページ5

尋常じゃなくがくがくする指を何とか操作して、私は無事に伴奏を終えた。
礼をして顔を上げた瞬間、

体育館の隅にいる男の人と目が合う。

たぶん転任してきた先生だろう…が、その顔を見て私はびっくりした。
なんで教師になったのってくらい整った顔してたから。

…っていうと教師に失礼か。

とりあえず、その先生の自己紹介を待ってみる。
しばらくしてそのイケメン先生が壇上にたつと、何人かの女子がひそひそと話し始めた。

「ねぇ、あの先生かっこよくない？」
「わかるー！でもちょっと怖そうだよね。雰囲気とか」
「えー？ちょっとワイルドな感じがいいんだよ」
「女子夢見過ぎワロリッシュ」

こんな感じでそわそわしてた女子たちは、イケメン先生がマイク持った瞬間に静まり返った。
なにこの団結力。てか最後誰。

「○○中学校から来ました、深淵仁です。3-4の担任と、女子バスケ部の顧問をやらせていただきます。よろしくお願いします」

おお、3-4と女バスですか。
…女バスですか！！？
うそだ、去年までの愛されお爺ちゃん系先生の顧問はどこに行ったの！？定年？定年か！？そうかまあじじいだもんな！！！しょうがないよな！！でも帰ってきて！！！

…こういうのを世間では「混乱している」というらしい。勉強になりました。

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