蝶屋敷の場合�� ページ18
ここからは短編っぽくなります。キャラ別、または“蝶屋敷三人娘”・“かまぼこ隊”のように一纏めにします。
＋＋＋＋＋
〇神崎アオイ
明くる日。蝶屋敷で看護を担当している女性隊員──神崎アオイは、しのぶから“とある血鬼術を受けたAの専属看護”という任務を任されていた。ただし、看護と書いて育児と読む。そして、アオイはAが受けた血鬼術の内容を知らなかった。
────寝台の上でちょこんと座っているAを見て、アオイは目を見開いた。目の前に居る女童がAであることは分かっているはずなのだが、アオイ自身の思考がそれを邪魔する。
「(これは一体どういうこと？彼女は間違いなくAさんのはず……いやいやいや、幼児化する血鬼術なんて見たことも聞いたことも無いし……。…………ええい、ままよ！)……Aさんで間違いないでしょうか？」
「！うん！！」
アオイの問いに、ぱあ、と顔を輝かせて頷くA。その様子に、アオイは女童がAであること、Aの記憶や知能などが見た目通りになっていることを確信し、Aの看護に集中するため意識を切り替える。
「そう、ですか。……私は神崎アオイ、今日のあなたのお世話係のようなものです。では、朝食を持ってきますので、待っていてください」
「はぁーい！」
太陽のような笑顔を振りまき、ベッドから降ろした足をぷらぷらと揺らしながら返事をするAを横目に、アオイは朝食を取りに病室を後にした。
＋＋＋
朝食を持ってきたアオイは、戸惑っていた。アオイの前には、食べさせて、と云わんばかりに口を開けるA。
…精神が巻き戻っていることは分かっているつもりだが、いつも凛々しい表情をしているAを見ている身としては、複雑な気分だ。可愛いと思う気持ちと困惑がアオイの脳内でせめぎ合う。
結論から言うと、アオイは負けた。Aがしょぼんと眉を下げたのを見て、思わず彼女の口元にほわほわと湯気を立てる雑炊を載せた匙を運んでしまったのだ。Aはそれを見て、満面の笑みでアオイに「ありがとう！」と言って、雑炊に息をふーふーと吹きかけ、ぱくりと口に含んだ。
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眠いちゃん - そして走れメロス…… (2023年4月5日 0時) (
レス) id: 07b28c2f89 (このIDを非表示/違反報告)
眠いちゃん - 続きが見たい… (2023年1月4日 21時) (レス) @page20 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
ツクモ@不定期更新(プロフ) - 璃羽雲さん» コメントありがとうございます。不定期更新ですが応援してくれると幸いです。もちろん、煉獄さんオチも書けますとも！承知致しました！ (2020年1月7日 9時) (レス) id: 616ee5bd45 (このIDを非表示/違反報告)
璃羽雲(プロフ) - いつも楽しんで読ませて頂いております！これからも頑張って下さい！煉獄さん落ちは書けますか？ (2020年1月6日 19時) (レス) id: e519b11f90 (このIDを非表示/違反報告)
ツクモ@不定期更新(プロフ) - 青海真珠さん» コメントありがとうございます！ひぇぇそんな恐れ多い...！！！＞＜(←褒められ慣れてないから人) こちらこそ、読んでくださってありがとうございます！！！不定期ですが更新頑張ります！！！ (2019年12月8日 10時) (レス) id: 616ee5bd45 (このIDを非表示/違反報告)
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