【鬼滅の刃】人斬り少女と蜘蛛の鬼

16、髪飾り ページ16

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「あの髪飾りほしいの？」

「いや…別に、ただ可愛いなあて思っただけ」



私なんかが着けても似合わないだろうし。

そう言ったら累が「買ってあげようか？」と言ってきたので驚いた。

まさか累が人様に物を買ってくれる日がくるなんて…….明日地球が滅ぶのか？



「全部声にでてるけど」

「あ、ごめ」


まさか声に出てたとは。

若干不機嫌になった累に冗談冗談〜と笑って誤魔化しておく。

累が私に何か物を買ってくれるなんて…なんとなく嬉しい、そう思って累にやっぱり欲しいと言った。



「じゃあ買ってきてあげるけど……絶対に逃げないでね」




ジト目でこちらを睨みながら言う累に逃げないよ〜と適当に返事をしといた。

そして累がお店へ入っていったのを見計らってちまちま食べてた団子を一気に口に入れた。


絶好のチャンスがきた。


みなさんはもうお分りだろうが私は別に団子を食べにきた訳でも買い物しにきた訳でもない。


そう、私欲を満たしにきたのだ。

今まで散々我慢してきた分私の身体が昂ぶってくる。

累には悪いがこればかりは譲れない。私欲を満たしたらすぐ戻るつもりだけど逃げたと思われるかなあなんて思ってたら獲物が自ら歩いてやってきた。



「お嬢ちゃんすごく可愛いね」

「今から俺らと遊ばない？」



なんて陳腐なナンパだ。チンパンジーみたいな男3人組が声をかけてきた。筋肉質で斬りごたえありそう。



「いいですよ。なにして遊びましょうか」



にっこり笑えば頰を赤らめる男達にチョロいなと内心嘲笑う。



さあ、私を楽しませてよ。





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