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丗伍話 ページ36

...A視点...





彼女に連れてかれ小さな和菓子屋に着く





看板には"月宮"と書いてあった





「ただいまー」




未だに私の腕を掴んだまま、彼女はズカズカと店の奥に入る





『あの...腕を...』





私がそう言うと掴んでいたのを忘れていたのか急いで手を離した





やっと離してくれた...






「そこら辺に適当に座って下さい」





彼女に言われた通りにお店の椅子に座る



ていうか私、握り飯食べたばっかなんだけど...





それに..."月宮"って...





"俺の家、和菓子屋を営んでいるんだ。良かったら今度来てよ"





()がそう言っていた気がする...







「はい!月宮特製、三色団子です!!」






彼女が持ってきたお皿には三色団子がのっていた





...まぁ...甘い物は...別腹だ...






私は素直に三色団子を頂くことにした







『...美味しい...』







ちょうど良い甘さで食べやすい三色団子だ



気づくと、私は黙々と三色団子を食べていた






「美味しいでしょ!私が作ったんだ!」





彼女も私の隣に座り笑顔でそう言った


『凄く美味しい...』


「良かった!」




会話はそこで終わり、お店の中がシン...と静まり返る



私以外の客はいないようだ




そこで彼女が口を開いた


「その格好、鬼殺隊の人でしょう?」



『!!』







鬼殺隊を知っている...やっぱり...







「私のお兄ちゃんも鬼殺隊に入っていたんだ...もう死んじゃったけど。
お父さんとお母さんが鬼に殺されて、お兄ちゃんは鬼殺隊の道を選んだんだ」







彼女は持っていたお盆をギュッと握りしめていた




『貴女は鬼殺隊にならず、和菓子屋を営んだの?』





私は二個目の三色団子を食べながら質問した





「うん。お兄ちゃんに店のこと頼まれたから」





彼女は何処か遠くを眺めていた






"妹がいてさ、凄く可愛いんだ!"





笑顔でそう言った彼の姿を鮮明に覚えている








『ご馳走様でした』









私は彼女にお皿を渡し、席を立つ



いつ任務がくるか分からないし直ぐその場所へ行けるようにしておきたいし...



「あら、もう行くの?もう少しゆっくりしてったら?」







彼女はお皿とお盆を片ずけながらそう言った






『ええ。団子美味しかったです。また来れたら来ます』








私がちょうど和菓子屋を出た時、「あのっ!」と、声を掛けられた





振り向くと彼女は笑っていた

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葵羽〜best friend group〜(プロフ) - イラストがすごく綺麗です!お話も面白いし夢主ちゃんも可愛いです!この作品に出会えて本当によかったです!(* ´ ▽ ` *)応援しております!頑張ってください! (2020年6月3日 22時) (レス) id: bccf6ec4c9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ぺるさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです!イラストの方も楽しみにしててください! (2020年6月2日 11時) (レス) id: 023d687807 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ブラックキャット0626号さん» コメントありがとうございます!これからもイラストもお話も頑張るので楽しみに待っててください! (2020年6月2日 11時) (レス) id: 023d687807 (このIDを非表示/違反報告)
ぺる - イラストが上手すぎます…しのぶさんと夢主が喋ってる感じのがとくにかわいかったです! (2020年5月29日 18時) (レス) id: 99e12d5a0b (このIDを非表示/違反報告)
ブラックキャット0626号 - イラストも、お話も好きです!!更新頑張ってください! (2020年5月28日 18時) (レス) id: 670fb2d290 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年4月20日 16時

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