鬼の瞳隠して人の瞳隠さず

弐話 ページ3

...A視点...



トキワの指示通りに進み鬼が出ているという町に辿り着いた



「新井さん家、可哀想ねぇ...」
「若菜ちゃん、まだ15歳でしょう？...怖いわねぇ...」



町をぶらぶら歩いているとそんな会話が聞こえてきた


若菜さんという人が被害に会ったのか...？

もっと情報がないと探すのは難しいので聞き込みをすることにした



『すみません。その話...もっと詳しく教えて頂けますか？』


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話を聞いたところ、被害にあったのは15歳の新井若菜さん


3日前から行方が分かっていない


同じ様な事件がこの1ヶ月で3回も起きてるらしい


「それで被害にあった少女は10歳から15歳辺りの年ごろなのよ」
「次は誰が被害にあうのかしら...本当に怖いわぁ...」



鬼の仕業だな





『情報提供ありがとうございます。では、お気を付けて』



おそらく今夜も少女が鬼に喰われる



『被害にあった人達に聞いてみるか...』




鬼が出るのは夜。



日が沈むまで私は情報を集めることにした


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辺りが暗闇に包まれた


『日が完全に沈んだ...』


そんな事を呟いていると後ろから声をかけられ
た



？「あのっ！貴方が消えてしまった子達を調査している人ですよね？」



16〜17歳ぐらいの青年だった。

息が切れているから走って追いかけて来たのだろう


『そうですけど...何か御用でも？ 夜出歩くのは危険ですよ...』



そう言うと青年は俯いたまま、少しの間黙っていてまた顔を上げた




拓「俺の名前は新井拓也と言います。どうか妹の仇を討ってください！」



拓也さんという人は頭を下げながらそう言った



拓「3日前、俺の妹の若菜が突然姿を消したんです...でもっ...攫われたんじゃなくて...怪物に殺されたんです！」









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大正コソコソ噂話

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