第12話 言えない�� ページ45
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禰豆子が脚を振り上げ、三本角の沼鬼に向かって振り下ろす。だが、あと少しという所で逃げられてしまう。深追いしようとする禰豆子を、Aが名前を呼んで呼び戻す。その途中の不意をついて二本角の沼鬼が禰豆子を捕まえようとするが、禰豆子はそれを空中で一回転して回避した。
頭を撫でて欲しそうにフンフンと鼻を鳴らす禰豆子を、Aはぽかんとした顔で見つめていた。
──「禰豆子は今、鬼だ、A。つまり、必ずしも守ってやらねばならぬ程弱いわけではない」──
Aは禰豆子の頭を撫でつつ、熟考した。このまま、任せてもいいのか。だが、禰豆子が二人を守ってくれれば、攻撃に専念できる。二つの考えが頭の中を掻き回す。
Aが禰豆子の頭から手を離しジリッと足を動かすと、瞬く間に足元に沼が広がり、ずぶずぶと沈み始めた。
「禰豆子、俺は下に行く！！二人を守ってくれ！」
慌てて駆け寄ろうとした禰豆子にそう言い残して、Aは沼の中に沈んだ。どうやら、沼の中でも少しは空気があるようで、呼吸はできた。
沼の中には、攫われた人たちの遺留品のようなものが遺されている。小さな花で彩られた小紋、大輪の華に水流模様の帯、手のひらほどの大きさの小物入れ、赤い鼻緒の右近下駄。
顔を歪めたAは、ギリ、と唇を噛んだ。
何の罪もない人たちをこんなにも殺した！！許せない…！許せない！！
「苦しいか小僧！この沼には殆ど空気もない。さらに、この沼の闇は体に纏わり付いて重いだろう！ハハハハ！！地上のようには動けんのだ。ざまをみろ！！浅はかにも自ら飛び込んできた愚か者め！」
「ギリギリギリ」
一本角の沼鬼はAの性別を正しく認識することなく嘲り、三本角の沼鬼は歯軋りをする。己の周りを旋回し始めた沼鬼たちを他所に、Aは型を取り始める。
Aが鍛錬を詰んだ狭霧山は、この沼の中よりも尚、空気が薄い。更に、水の中でこそ力を発揮する技もある。上に下に、右に左に、斜め上にと素早く移動を繰り返す沼鬼たちを見て、Aは驚愕に目を見開くが、すぐに関係ないと首を振り、身体を捻る。
────足場の不安定なこの場でも使える型。上半身と下半身の激しい�爐佑犬雖瓩廼�い渦動を発生させる。
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眠いちゃん - 普通の人間なら頭から大出血しているだろうで笑った…w 面白い！鬼滅の刃のシリアスがいい感じに出てる (2023年1月4日 20時) (
レス) @page21 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
ツクモ@不定期更新(プロフ) - ゴウセルさん» コメントありがとうございます！錆兎オチは「再開と約束と××と」というタイトルで既に書いていますので、良ければ読んでいってください！！＾＾ (2019年11月13日 13時) (レス) id: 7fd439868f (このIDを非表示/違反報告)
ゴウセル - 錆兎オチはどうでしょうか (2019年11月12日 23時) (レス) id: ad14fd1275 (このIDを非表示/違反報告)
ツクモ@不定期更新(プロフ) - 琴音さん» コメントありがとうございます！もちろんですとも！！承りました！！！ (2019年9月5日 9時) (レス) id: 7fd439868f (このIDを非表示/違反報告)
琴音(プロフ) - 初コメ失礼します！宇髄さん落ちって可能ですか？？可能でしたらぜひ!お願いします！ (2019年9月4日 21時) (レス) id: 2a37d15bcc (このIDを非表示/違反報告)
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