今日も彼女は想うだけ【煉獄杏寿郎】

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中学の同級生と久しぶりに再会して
少し話したあと、先生からメッセージが届いた。




─── Ieaf


なに？
心臓止まりそう

葉？


―――花屋の名前か何かですか？








───間違えた


かわいい


―――(ニコニコのスタンプ)


って普通に先生と連絡取り合ってるのやばすぎる








───珈琲ありが

───とう

───(炎のスタンプ)





「……っ！」




だめだめだめ


にやけすぎて顔がとけちゃう








私は一度スマホを閉じる事にした。






カフェラテを一口飲んでイヤフォンを耳にはめる。






『先程はあのような態度を取って本当にすまなかった』



先生の真っ直ぐで素直なところ好き





今朝の電車では


『俺は君と過ごす時間が何よりも大切だ』


今はこれで十分だって

これだけで私は十分幸せだって思っていたのに

今はもう先生に好きになってもらいたいとか

私だけを見て欲しいなんて

そんな欲が出てきちゃってる




好きすぎて胸が苦しいってどういうこと？って

ずっと思ってたけど今が多分それだ




一緒に花火行きたいし海も行きたいし

お祭りも行きたい

もっと電話もしたい






「……はぁ」








もう先生に会いたくなっちゃった









.









　＿＿＿諦めたらそこで試合終了だ！









　＿＿＿見ているだけでは伝わらないぞ










　＿＿＿ちゃんと言わなきゃ分からないだろう









.









ふいに先生の言葉が頭の中をよぎる。






同時に、時計の針が動く音がした。









｢……｣









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｢…………｣









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｢………………………｣









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　――― 先生と花火が見たいです。




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