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ある日、任務の帰り道でAに出会った。
家族を失い身寄りもいないと子供のようにギャーギャー泣き喚くAを見て、
こいつはこの先たった一人で生きていくのか、
俺はもう随分長いこと三人の嫁と暮らし
大きな壁や何かの問題にぶち当たっても四人で葛藤を分け合って生きてきた、一人で生きるなど俺にはまったく想像もつかない話だ。
なんて事を考えるうちに
『お前は今日からうちに来ればいい』
勝手に口が動いていた。
Aはピタッと泣き止んで俺の隊服を掴んできた。
正直この時やっちまった、と思ったが俺が頭を撫でてやるとAは安心したように頬を緩ませ、震えた声で礼を言いながら、頭を下げてきた。
同情なのか哀れみなのか、そんな気持ちがフツフツと湧き上がりその姿に強く心打たれた俺はそのまま屋敷にAを連れて帰った。
***
『というわけだ』
「....師範はまるで...神様のようですね」
『俺は派手を司る神、祭りの神だ』
「ふふっ、ちょっとよく分からないです」
話が一段落した頃
今日は師範と一緒に寝ますと言いながらAが俺の布団に入ってきた。
こいつには危機感みたいなものはないらしい。
「ねえ師範」
『なんだまだ話すのか？こっちは数日任務やら調査やらで寝てねえんだ、そろそろ寝かせてくれ』
「最後に一つだけ聞きたい事があって、
····もし私が一生どこにも嫁げなかったらずっとここにいてもいいですか？」
『なんなんだその質問は』
「師範とお嫁さん達の話を聞いててふと思ったんです。私には家族も身寄りもいないですしこんな得体の知れない女なんて、どこの誰がもらってくれるのかと···」
『····ほんとお前の考えはいつも地味だな』
「·········」
『さっきも言ったがこの先俺がお前を追い出す事は決してない』
「······っ····そうですか。それは、·····安心です、ね」
それからAは泣き疲れたのか数秒で眠りについた。
もし私が一生どこにも嫁げなかったら
ずっとここにいてもいいですか？
『まあ、そん時は俺の嫁にしてやらんでもない』
.
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もち(プロフ) - モネさん» モネさんコメントありがとうございます！キュンキュンしていただけて嬉しいです♡ちょっと強引な煉獄さん最高ですよねぇ(*ﾟ▽ﾟ*) (2021年10月5日 20時) (
レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
モネ - キュンってしてしまいました笑笑 (2021年9月27日 1時) (レス) @page49 id: f32c86035e (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - うささん» うさ様、はじめまして！コメントありがとうございます！数ある作品の中から読んでいただけてとても嬉しいです！！裏はマイページから年齢設定後、私の作品一覧へお越しください(*´∀｀*) (2021年9月26日 22時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
うさ(プロフ) - もち様はじめまして！楽しく読ませていただいております(*ˊᵕˋ*)裏を読ませていただきたいです。よろしくお願いします！ (2021年9月26日 22時) (レス) id: 339371903f (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - デニムさん» デニム様、作品を読んで下さりありがとうございます。裏はマイページ→設定からフラグ設定をしてもらえると私の作品一覧に出てきます！よろしくお願いします！！ (2021年9月26日 18時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もち
| 作成日時：2021年1月10日 15時
